「白瀑(しらたき)」「山本」の銘柄で知られる町の酒造会社・山本酒造店(社長 山本友文)が、酒かすを原料にしたクラフトジン「ナイトトラベラー」を発売しました。
世界的なジンの流行と市場の急拡大を受け、国内販売だけでなく輸出も見据えています。
ジンは、大麦やライ麦、ジャガイモなどを発酵させて蒸留したアルコールに、「ボタニカル」と総称されるハーブや果皮などを香り付けに加えて再蒸留し造ります。
酒税法上、スピリッツに分類されます。
クラフトジンは小規模生産品に対して呼ぶ場合が多いのですが、明確な定義はありません。
山本酒造店は、酒かすを蒸留したかす取り焼酎も製造していました。
山本社長がかす取り焼酎をジンのベースにできないかと考え、昨年3月に銅製の単式蒸留器(ポットスチル)を導入し、同年夏にスピリッツの製造免許を取りました。
ナイトトラベラーのアルコール度数は45%。日本酒独特の吟醸香を持ちます。
香り付けに八峰町産のキキョウやカミツレ、秋田杉の葉など20種類を使用しています。
県総合食品研究センター醸造試験場(秋田市)から助言を受けながら、蒸留の最適なタイミングや香りの抽出方法を試行錯誤しました。
ジンは、英国で約200年ぶりに認可された蒸留所での生産をきっかけに、欧州や米国など世界にブームが飛び火。
同じ蒸留酒であるウイスキー人気も追い風になっています。
財務省貿易統計によると、国産ジンの2019年の輸出量は2,080キロリットルで、2016年以降急伸しました。
設備投資が大きく、熟成期間が必要なウイスキーに比べて製造しやすいほか、飲み方の幅も広く、商品を特徴付けやすいといった点から、国内では大手ビールメーカーや焼酎メーカーが参入するケースが目立ちます。
山本社長は「日本酒由来であることで、既存の国産ジンと違う風味やデザインに仕上げた。海外でも十分差別化できる商品になったと思う」と話しています。
500ml入りで、英国のトニックウオーター2本と専用グラスが付いて税込み4,800円。
初回は3千セット限定で今月20日に発売。10月には業務用の720ml入りを発売する予定。
同社の酒を扱う県内外の酒販店で販売しています。
秋田魁新報の記事
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<以下は白木個人の意見/感想です>
山本酒造はこれまでにも色々なユニークなお酒を開発して来ました。
野球にちなんだ日本酒2銘柄発売
バスケにこだわり、純米吟醸酒
NEXT5、「THE HARVEST 2017」を発売!
高くて手が出ないお酒、限定販売で入手困難なお酒、等々中々味わえないのですが、購買意欲は掻き立てられます。
これで町の経済を大いに活性化にしていただきたいと思います。
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