日別アーカイブ: 2025年3月2日

迫る知事選前哨戦リポート 上

任期満了に伴う県の知事選(3月20日示、4月6日開票)は、元自民党県議の鈴木健太氏(49歳)=秋田市=と元副知事の猿田和三氏(61歳)=同市=による一時打ちが濃厚な情勢だ。
現職の佐竹敬久氏(77歳)に代わり、人口減少対策をはじめとする課題山積の県政における新しいかじ取り役を決める重要な選挙。
全県各地で集会を開くなど活発な前哨戦を展開している両陣営や、政党の動きをリポートする。
(菊地健太郎)

<若い力で秋田を刷新 草の根で支持訴え 元県議 鈴木健太氏>

「秋田は素らしい県なのに、素晴らしい材料がいっぱいあるのに、なぜ人口減少が進んでいるのか。政治や行政に問題があるのではないか。物の考え方、仕事の進め方を変えるだけでもまだまだ秋田県は良くなる余地が大きいと思い、知事選に挑戦するに至った。」。
2月2日、能代市中央公民館で開かれた座談会「秋田の未来を語る会」で、鈴木氏が約90人の聴衆に語った。
座談会は自身の生い立ちや掲げる政策を1時間余り熱弁した後、参加者の質問に答えるスタイルで、1日に4会場を回ることもある。
鈴木氏は大阪府生まれ、神戸市育ち。
京都大卒業後、陸上自衛隊を経て、妻の故郷である秋田市に移住し、司法書士になった。
平成27年の県議選秋田市選挙区に出馬し、トップの得票で初当選。
その後も上位当選を重ね、3期目の令和5年に副議長に就任した。
1月末に離党した自民党県連内では若手リーダー格と目され、前回3年の知事選への出馬も検討したものの、最終的に見送った経緯がある。
秋田に根を張り、目の当たりにした人口減少問題への危機感が、政治活動の原点。
座談会では「県内で生まれた子どもの数は、ピークの昭和23年に4万6千人余りだったのが、昨年は3300人余り。ここ5年、10年で何とか下げ止め、地域が存続できる見通しを持てるようにしていかなければならない。私は、人口減少対策を諦めない。」と語る。
人口減少対策の「一丁目一番地」として語るのは、子育て世代のAターン(秋田への移住)の促進。
現在年間で3千人前後の社会滅を、1期日の4年間で1千人台まで減少させる数値目標を掲げる。
「都会で子どもを育てるのは本当に大変。電車は過密でマンション価格は高い。潜在的なAターン層はたくさんおり、子どもを連れて戻って来ることに絞ったキャンペーンをやりたい。」。
中長期的な取り組みとして、風力や地熱発電といった再生可能エネルギー、豊富な森林資源に裏付けされた本県の「持続可能性」を経済的な豊かさにつなげると訴え、農業、観光、医療・福社、教育、公共交通など分野ごとに具体策を示す。
昨年11月に出馬を表明して議員辞職後、秋田市内で地区単位の座談会をスタート。
年明け以降は秋田市以外にも出向き、旧69市町村単位での開催を目指して、有権者との対話を重ねている。
地元の後援会関係者や若手経営者らが活動を支えており、SNSでの情報発信にも力を入れる。
1月14日には県議会議員有志18人による「けんたを応援する議員の会」が発足した。
自民党県連青年局長の佐々木雄太氏が「リーダーシップがあり、県当局と議論を重ねる中で政策提言してきた姿は、新しいかじ取り役を担うにふさわしい。」と語れば、元議長の鈴木洋一氏も「論理的な考え方を持ち、若さも魅力。地域を変えていくのはよそ者、若者だと言われる。「まだ若い」という声もあるかもしれないが、全国の知事で40代で活躍している知事はたくさんいる。」と援護する。
議員の会にはその後、市町村議126人(2月9日現在)が加わり、市政報告会に鈴木氏を招いたりと支援している。
告示まで1ヵ月を切り、新人同士の一騎打ちの争いとなることが濃厚な情勢下、障営は「刷新か、継続か。」のキャッチフレーズを打ち出し、猿田氏陣営との対立軸を明確にする戦略が鮮明だ。
県北地域の大雪から一夜明けた2月22日。
大館市田代公民館で開かれた座談会で地元の小棚木政之県議は、猿田氏陣営に政党や団体の支持が相次いでいることに触れて「今までと同じような流れの中でいこうとしている人たちがいて、それでいいと思っている人たちがいるということの証しではないか。今、刷新しなければ、秋田県は大変なことになる。」と強調。
参加した同市の40代会社経営者は「鈴木さんは歯切れが良く、実現できそうな施策を具体的に語っている。若い力で、秋田を変えてほしい。」と期待を語った。
陣営関係者は「非常に厳しい選挙。今の段階で若干リードを許していると見なければならない。」と引き締めを図る。
座談会をはじめ、県内各地でのつじ立ちや企業の朝礼参加など奔走を続ける鈴木氏は「各会場での手応えは悪くない。どれだけ(支持を)広げていけるか。草の根でやっていく。」と話し、今後も丁寧に政策を訴えていく構えだ。

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鈴木健太氏

<以下は白木個人の意見/感想です>
鈴木健太候補が挙げている『人口減少対策の「一丁目一番地」として語るのは、「子育て世代のAターン(秋田への移住)の促進」』、これはAターンに限定していますが、私が2016年から提案している「転職なき移住」施策と考え方の基本は同じです!
キーはこの施策によって、子育て中の家族ごとの移住を獲得して、少子化への解決策とすることです。
移住動機の「都会で子どもを育てるのは本当に大変。電車は過密でマンション価格は高い。」ここもほぼ一緒です。
「転職なき移住」の場合は、追加で「長時間通勤」があります。
(2022/1/23記事 “全国どこでも勤務可” IT業界に動き 意欲向上・人材獲得へ)
我が町も是非「転職なき移住」施策をご検討いただきたいと思います。
具体的には、町が2021年7月に募集したパブリックコメントへ私が応募した施策を再度ご検討いただきたいと思います。
(2021/7/21 記事 八峰町過疎地域持続的発展計画(素案)に関するパブリック・コメント(町民意見募集)+コメントを出せる条件追記

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能代港大森地区「基地港湾」の活用不透明 三菱商事の事業性再評価で

国が洋上風力発電の「基地港」として整備した能代港大森地区の活用が不透明となっています。
最初の利用者となる三菱商事は事業性の再評価を実施しており、計画をゼロから見直す方針を示しているためです。
八峰町・能代市沖の発電事業者は風車本体の施工を北海道室蘭港で行う計画で、主要工事では能代港を活用しません。
国、県で145億円の巨費を投じて整備した基地港湾の行方が問われています。
22日に同市文化会館で基地港湾の完成式典が行われ、国や県、市の代表は、関連企業の誘致や地元企業の参入促進で地域経済の活性化に大きく貢献すると期待の声を寄せました。
洋上風力の導入拡大に向けた重要な一歩となりますが、式場に三菱商事関係者の姿はありませんでした。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
「風車本体の施工を北海道室蘭港で行う計画で、主要工事では能代港を活用しません。」とはどう言うことでしょうか。
何故能代港を活用しないのでしょうか。
風車の本体の施工には狭いのでしょうか。
新たに港湾を作ったのなら、何故最初から風車本体の施工を想定して作らなかったのでしょうか。
そこまで大きな港湾を作るとコストが嵩み、ペイしないのでしょうか。
ちょっと意味が分かりませんね。
取り敢えず、国が支援する方針を打ち出したので、事業は進むと思うので、能代港建設当初の目的通りに利用者は集まると思いますが・・・。

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キャストの熱演感動誘う能代市民ミュージカル「地域おこし協力隊物語」

能代市の能代市民ミュージカル実行委員会(今立善子実行委員長)の能代物語7話「地域おこし協力隊物語~この先には一体何があるんだろう~」は23日、市文化会館大ホールで上演されました。
令和4年10月から6年10月までの同市を舞台に、住民らと協力しつつ熱心に活動する協力隊や地元との関わりを出演者約40人が生き生きと熱演。
市内外から詰め掛けたファンの感動を誘いました。
主人公を演じたた板倉祐貴さん(41歳)=同市御指南町=は「歌も演技も思うようにいかないことがあったが、仲間の支えがあり一歩一歩乗り越え、やり切れた。能代の今を考えるきっかけになれば。」と話しました。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
これは凄いですね。
題材が「地域おこし協力隊」であることも凄いですが、更にミュージカルに仕立てていることが素晴らしいですね。
どんなストーリーになっているのか、どんな感動を味わえるのか、私も是非拝見したいです。
市役所のHPで動画で観れるようにしていただけると嬉しいです。

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八峰町当初予算案、66億900万円 ハタハタ館改修に7,390万円

秋田県八峰町の2025年度当初予算案一般会計の総額は66億900万円で、24年度当初比で1億6千万円(2.5%)増えました。
町有温泉宿泊施設「八森いさりび温泉ハタハタ館」の改修に関する工事費や子ども園の保育料無償化のための助成事業費などを盛り込みました。

ハタハタ館改修工事は屋根の防水工事やエレベーターの更新、照明の発光ダイオード(LED)化で計7,390万円を計上。
保育料無償化には541万円を充てました。
3歳児以上は国の施策で既に無償化しており、3歳児未満は町が半額助成していたが、25年度は完全無償化を実施します。

小中学校のスクールバス運行事業費は8,083万円。
老朽化した旧塙川小の解体事業には、設計業務委託料や工事費計1億6,620万円を盛りました。

歳入の主な内訳は、地方交付税32億4,256万円(24年度当初比0.2%増)、町債10億450万円(同12.5%増)、町税6億4,268万円(同4.9%増)。

歳出は、補助費等15億12万円(同19.3%増)、人件費12億7,577万円(同4.8%増)、物件費12億268万円(同8.4%増)。

特別会計の総額は23億7,753万円。
24年度当初比で3,229万円(1.3%)の減。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
特に気になったのは、「老朽化した旧塙川小の解体事業には、設計業務委託料や工事費計1億6,620万円」です。
解体するにもこんなに費用が掛かるのか!と驚きました。
また、解体して終わり!では無く、跡地には何か新たな建物を建てるのか、更地にして公園等にするのか分かりませんが、更に上乗せで費用が掛かるんですよね。
素人考えでは、耐震化して活用した方が安上がりのような気がしますが・・・。

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おいしく出来上がるのを楽しみに 親子連れ参加し味噌作り教室

八峰町峰浜水沢の手這坂集落のコメを使った麴(こうじ)と無農薬大豆などを材料にした味噌(みそ)作り教室が22日、三種町志戸橋の「ままのいえ」で開かれ、参加した親子連れらがおいしい味噌が完成することを願いながら丁寧に仕込みました。
能代山本で絵画指導を行っている画家の富樫知里さんによる居場所づくり活動「美術ノマド」の講座の一環で開きました。
能代市と三種町から親子連れなど6組が参加し、手這坂集落で米作りや自然に親しむ機会を提供している木村都代さんのアドバイスで味噌の仕込み作業に取り組みました。
能代市から参加した女性(49歳)は「味噌作りは初めてだったが、みんなで楽しく取り組むことができて楽しかった。出来上がりが待ち遠しい。」と話していました。

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特定非営利活動法人ミチのクニ手這坂

<以下は白木個人の意見/感想です>
どう言う経緯で手這坂集落の木村さんへ依頼されたのか不明ですが、木村さんを選択いただいたのはとても嬉しいですね。
是非八峰町でも企画していただきたいですね。

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三菱商事の洋上風力発電計画 事業性再評価の年度内取りまとめ困難か

三菱商事(東京)が能代市・三種町・男鹿市沖を含む国内3海域で計画する洋上風力発電プロジェクトで事業性を再評価していることに絡み、三菱側が地元白治体に再評価の結果を年度内(3月末)にまとめることが難しいとの見解を示していることが23日、分かりました。
再評価の対象となるコストとスケジュールの見直しが来年度にまたがる公算が大きくなり、来年3月を予定する着工への影響が懸念されます。
事業撤退の憶測もくすぶっており、見通しは不透明です。
三菱商事などでつくる「秋田能代・三種・男鹿オフショアウインド合同会社」(秋田市)の担当者が今月5日、三種町役場に田川町長を訪れ、やりとりの中で再評価の結果を年度内にまとめることが難しいことを認めた上で、早期に結論を出して報告する旨が伝えられたといいます。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
この件に関しては、既に国が支援の方針を打ち出している(2025/2/23記事)ので、まずは一安心です。
但し、個々の支援策の具体的な内容はこれから詰めるので、三菱商事はどれほどの収益が得られるのか、スケジュールに変化はあるのか、は不明です。

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