秋田県教育庁生涯学習課が委嘱した外部委員でつくる「県立社会教育施設在り方検討委員会」(加藤寿一委員長)は、県の12の社会教育施設について今後の在り方に関する提言を報告書にまとめました。
県立少年自然の家の廃止や、県生涯学習センターと他施設との集約、あきた文学資料館の県立図書館への統合などの必要性を指摘。
同課は報告書の内容を踏まえ、県の対応を決めるとしています。
生涯学習課は2023年度、人口減少による県財政の縮小や生活様式の多様化などを見据え、施設の機能や規模、配置の見直しを図る目的で検討委を設置。
委員には、企業経営や公共施設に関するコンサルタント、学校長、県社会教育委員ら計5人を選任しました。
検討の対象となったのは、県立少年自然の家(大館市、由利本荘市、横手市)、県自然体験活動センター(八峰町)、県生涯学習センター(秋田市)、県青少年交流センター(同)、県立図書館(同)、あきた文学資料館(同)、県立博物館(同)、県立農業科学館(大仙市)、県立美術館(秋田市)、県立近代美術館(横手市)。
委員は各施設の利用状況に関する資料などを基に5回の会合を行ったほか、対象12施設のうち7施設を視察。今年3月に報告書を県に提出しました。
少年自然の家と自然体験活動センターは、教育的な役割が大きいとした一方、少子化や施設の老朽化を踏まえ廃止や集約、他施設との代替可能性を検討する必要があると指摘しました。
生涯学習センターについては、引き続き県民の生涯学習活動を支援することが必要だとした上で、建物の老朽化を踏まえ、設備を共用する県児童会館と共に、集約などに向けた方向性をまとめるべきだと言及しました。
青少年交流センターは、青少年団体の活動拠点として必要ですが、宿泊利用が低調だとして、施設の規模や運営の在り方を見直すべきだとしました。
あきた文学資料館は、文学資料の収集や保存、活用を行っていますが、利用者数が少ないため、県立図書館に統合し、多くの県民が資料に触れる機会をつくるよう提案しました。
図書館や博物館、農業科学館、美術館、近代美術館については現施設の維持保存を前提に、老朽化対策、機能強化を行うよう求めました。
生涯学習課によると、各施設の耐用年数の残余期間(4月時点)は、大館少年自然の家と博物館がいずれも9年、保呂羽山少年自然の家が13年、生涯学習センターが15年、岩城少年自然の家が18年など。
同課は報告書を踏まえ、施設や市町村など関係機関と調整して構想をまとめ、県議会に報告する予定。
その後、パブリックコメント(意見公募)を経て施設の方向性を定める考え。
いずれも時期は未定としています。
内田鉄嗣課長は「今後、これまでと同様の規模を維持するのは難しい施設もある。施設の改修や集約などによる利用者への不利益がなるべく生じないよう、対策も含めて検討していく」と話しました。
秋田魁新報の記事
秋田県自然体験活動センター(愛称 あきた白神体験センター)
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<三浦個人の意見/感想です>
八峰町にある朱伯施設を併設したセンターですが、存続の危機のようです。
何とか残していただきたいと願うばかりです。
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