「漬物や味の濃いおかずは控えめに」「メインのおかずに野菜を」―。
県民に健康な食事を意識してもらおうと、秋田県は、飲食店のメニューや弁当を対象に「秋田スタイル健康な食事」の認証を行っている。
県内で「定食タイプ」の認証を受けている二つの飲食店を紹介する。
◇ ◇
定食タイプは、
. ▽主菜は野菜を付け合わせ、野菜には必要以上に味付けしない
. ▽漬物などを控えめにして果物を付ける
. ▽汁物が付く場合は、塩分濃度を0.8%以下に収める―
といった基準を満たす必要がある。

米粉ピザを持つ渡辺さん。季節の野菜をふんだんに使用した定食とのセットメニューが人気だという=にかほ市の「食育工房 農土香」
にかほ市院内の農家レストラン「食育工房 農土香(のどか)」は、2種類のランチ「米粉ピザランチ」「ソバ団子汁定食」(いずれも千円)で、2024年9月に「秋田スタイル」の認証を受けた。
いずれも季節ごとの地場産野菜をふんだんに使い、地産地消にこだわっている。
主菜は野菜たっぷりのサラダ。
この時期はイチジクやツルムラサキ、カラトリイモの茎など、地元で収穫された6種類以上の野菜を味わえる。
米粉ピザにはイチジク、カボチャ、タマネギなどをトッピング。
とろりととろけるチーズともちもちの生地が食欲をそそる。
店を切り盛りする渡辺広子さん(81歳)は「健康のために減塩や野菜摂取を進めるには、地域の店が拠点になることが重要」と話す。
認証基準を満たすため、従来付けていた漬物の代わりにサラダとし、ソバ団子汁の塩分濃度は1.3%から0.8%以下に減らした。
団子汁の味はそれほど変わらなかったといい、「お客さんも家庭で減塩の食事に慣れてきているのか、好意的な反応が多いです」。
「ソバ団子汁定食」にお汁粉と米粉ピザがセットになったメニュー(1,000円)が1番人気。
「季節ごとの旬の野菜をおいしく味わってもらえるよう、これからも取り組みを広げていきたい。減塩をもっと住民の食生活に浸透させていけたら」と語った。
◇ ◇

約750グラムの野菜を使った産直野菜炒め定食=八峰町の「道のレストランはっぽう」
熱々の鉄板の上に山盛りの野菜炒め―。
八峰町峰浜の道の駅みねはま内「道のレストランはっぽう」が提供する「産直野菜炒め定食」(930円)は、地場産野菜をたっぷり楽しめる。
「秋田スタイル健康な食事」で最も基準が厳しい「スーパー秋田スタイル」の認証を22年2月に受けた。
「1食当たりの食塩相当量3.0グラム未満」や「野菜と果物計120グラム以上の使用」をクリアしている。
定食は、野菜炒めにご飯、みそ汁、季節のフルーツを加えボリューム満点。
野菜炒めはキャベツ、もやし、ピーマン、ニンジン、タマネギ、豚肉、パプリカ、キクラゲの8種類が使われ、総重量は約750グラムに上る。
道の駅の中にある産直施設「おらほの館」に並ぶ豊富な野菜をメニューに取り入れようと発案。
13年に提供を始めた。
よりおいしく食べてもらおうと、出来たてを提供している。
減塩のみそ汁にもネギやモズクなどが入り、満足感がある。
健康を意識する年配の客からの注文が多いという。
このほかにも、「秋田スタイル」の認証を受けた「しょうが焼き定食」(1,030円)や、旬の野菜をトッピングした「産直カレー」(950円)なども提供。
住民や観光客に喜ばれている。
代表の太田たかねさん(64歳)は「幅広い世代の皆さんに熱々の野菜をたくさん食べてほしい。健康づくりの役に立ちたい」と話した。
秋田魁新報の記事
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<以下は白木個人の意見/感想です>
「食育工房 農土香(のどか)」のピザも、「道のレストランはっぽう」の産直野菜炒め定食も素晴らしいですね。
個人的には、野菜炒めが大好き人間なので、山盛り野菜の産直野菜炒め定食を是非いただきたいと思います。
しかも、930円と千円しないとは・・・。
道の駅おらほの館にこんなレストランがあることは全く知りませんでした。
次回帰省時には必ず寄りたいと思います。
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