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淡い期待、裏切られ… 季節漁わずか70キロ、壊滅的 ハタハタどこへ(上)

今季のハタハタ漁が記録的不漁に見舞われている。
漁は最終盤を迎えたが、27日までの沖合と沿岸を合わせた漁獲量は5.77トン。
1995年の禁漁明け以降、過去最低となった昨季(17トン)の半分にも満たない。
「ハタハタはどこにいったんだ」―。
漁師たちから悲痛の声が上がった漁港の現状を伝える。
2回続き。

◇  ◇

11月11日、今季のハタハタ漁獲量について、秋田県は「資源量がほとんどなく、漁獲はほぼない」との推定を明らかにした。
県の担当者は「ハタハタを狙うより他の魚を狙った操業の方がコスト的にいいのでは」とまで説明。
この日の会合に出席していた漁業関係者は冷静に耳を傾けていた。
県水産振興センターの担当者は「合計10トンは厳しいだろうという予想も含め『ほぼない』とした。それでも、もしかしたらまとまって来るかもしれないという気持ちもあった」と当時を振り返る。
その上で「今季はその可能性はなさそうだ。予想通り悲惨な漁獲量になるだろう」とも語った。

沖合の漁獲量は約5.7トン。
一方、産卵のため沿岸に来るハタハタを取る季節漁は壊滅的な状態だ。
27日時点で計約69.9キロと異例の少なさ。
禁漁明け以降下回ることがなかった1トンに遠く及ばない。
県漁業協同組合の支所別内訳は北部(八峰町)10.7キロ、中央北(男鹿市北浦)55.8キロ、南部(にかほ市)3.4キロ。
中央南(男鹿市船川港)はゼロだった。
「禁漁してるようなもんだ。産卵したブリコが順調にふ化することを願うしかない」

頭を抱えるのは、男鹿市北浦の漁師加藤賢悦さん(74歳)。
今季の漁は「1日で多くて20匹。昨年よりかなりひどい。悪くても100箱(1箱4キロ)くらいいくとは思ったけど、本隊はこなかったな。定置網を引くときの手応えがなかった」と話す。
他の漁師からは「残念だが、センターが言う通りだった」との声も聞かれた。

男鹿市の北浦漁港は24日が季節漁の最終日。漁に出た船のうち、最大の水揚げ量は21匹だった

北浦地区は24日に今季の漁を終えた。
昨季は数百キロのまとまった水揚げが複数回あり、計1.3トンの漁獲量があった。
しかし、今季は1日当たりの水揚げが多くても10キロ程度。
選別台にハタハタを広げて大人数で仕分け作業をする光景は一度もなかった。
北部の水揚げは昨季(0.8トン)の約1%。
八森漁港の60代漁師は「来ないものはどうしようもない。沿岸の水温は下がってるけど、沖合の水温が下がらず接岸できなかったのかもしれない。それと、資源が枯渇まではいかなくても、確実に減っている」とみている。
漁獲量が3.4キロだった南部は昨年同期の3分の1程度。
今季も季節漁は低調で、一部のグループが年内で漁を終える見込み。
県漁協南部支所の宮崎仁志業務課長(56歳)は「一般の消費者の手が届かない価格に高騰するほど県魚が減少。来季いきなり何トンも水揚げされるとは考えにくい。ハタハタ以外の取れる魚を狙う操業計画に見直さないといけない」と語った。

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