秋田県八峰町の森田新一郎町長の死去に伴う町長選は1月4日告示、9日に投開票されます。
立候補を予定しているのは元県職員の堀内満也氏(46歳)のみ。
他にも出馬の動きはあったが見送ったため、2014年以降、4回連続で無投票の可能性があります。
人口減少対策や、町有の温泉宿泊施設「八森いさりび温泉ハタハタ館」の経営改善など課題は山積みです。
今年4月に無投票で再選した森田町長は12月10日、病気で亡くなりました。
在任中は町の最重要課題に少子高齢化を挙げ、妊娠や出産、子育ての相談窓口を庁内に設置。
不妊治療費の全額助成や出産祝い金の増額などを打ち出したほか、子育て世帯を対象とした住宅の新築、リフォーム費用の補助なども充実させました。
ただ、人口関係の指標は厳しい数値が並びます。
12月1日時点の町の人口6160人。
2006年の八森町、峰浜村との合併時に比べ3割減少。
15歳未満はわずか6.2%(386人)と、県内では上小阿仁村の5.3%に次ぎ2番目に低い。
子育て世帯への支援や定住対策などのさらなる充実が求められます。
高齢化率は50.5%(7月1日時点)で初めて5割を超えました。
町は2020年11月から、通院や買い物で能代市に向かう高齢者らの移動を支援する町巡回バスを試行運転。
今年10月に本格運行し、11月までの1カ月間で延べ千人以上が利用しました。
交通弱者が安心して暮らせるよう、利用者の声を反映させ、さらなる利便性の向上を図りたい。
町の第三セクターが運営するハタハタ館の立て直しも急務です。
2021年度決算は1456万円の赤字。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う観光客の減少や燃料価格の高騰などが主な要因で、1993年の運営会社設立以降、初の債務超過に陥いりました。
町は指定管理料の増額などで支援する方針ですが、施設の魅力やサービスの向上といった抜本的な対策も不可欠です。
一方で、明るい兆しもあります。
町内の若手漁師らによるサーモン養殖です。
昨年12月から稚魚500匹を育て、今年5月には約400匹を出荷。
2年目の今季は養殖数を千匹に倍増させました。
漁師のなり手不足や高齢化が課題となる中、養殖事業は新たな雇用の創出につながる可能性があります。
町が県や県漁業協同組合などと養殖事業の振興に向けて締結した4者協定を基盤に、手厚い支援で軌道に乗せたい。
2023年度当初予算案の編成は年明け早々には本格化します。
新町長はどんな町の将来像を描くのか。スタートから難しいかじ取りが迫られます。
<以下は白木個人の意見/感想です>
これだけの課題が山積していると誰でも腰が引けると思いますが、そういった中でも勇気を奮って立候補いただいたので、まずは感謝したいと思います。
願わくば複数候補で政策を競っていただきたかったのですが、それは贅沢な望みだったでしょうか。
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一、能代市病院近くに高齢者入院・通院の中間施設を設ければ高齢者の一時的待機や休憩ができる。病院近くに一軒家を借り、個室化リフォームで介護事業者等による管理運営に任せ、宿泊・短期滞在も可能にしたい。又、厳寒期の一時的単身高齢者受け入れ施設等、多目的利用施設としたい。巡回バスは中間施設と貴町内各拠点をルートに定時・定期の貴町・能代市間運行で多目的利用者を増やし効率的運用ができればと思う。
二、既にドローン資格取得者での山間僻地拠点への必需品空輸は行われているのでしょうか。復路に箱詰め・箱売り規格化・定型化で出荷用農林産物の空輸を担わせたら如何か。農協との協議で五能線駅構内に協同集・出荷施設を移し、サクランボや山菜等高価品から随時、定型化への固定・集中化でモーダルシフト化ができればと思う。
窪田様
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HP管理人 白木