防災行政無線で情報小まめに 暴風雪で長時間停電の八峰町

7,8日の暴風雪で全域が長時間停電した八峰町では、町が防災行政無線で電力の復旧見通しや避難所設置などの情報を計16回伝えました。
一部地域で停電した能代市、三種町の4倍に上ります。
八峰町内ではスマートフォンやパソコンで災害情報を入手できなかった高齢者を中心に「小まめな放送で安心した」との声が聞かれ、不安軽減に役立ったようです。

最初の放送は7日昼すぎ、暴風雪への注意を呼び掛けました。
午後7時25分に町内の大部分で停電してからは「復旧のめどが立っていない」と3回にわたり放送。
翌8日は朝から避難所を開設したことや、固定電話が一部で不通になっている状況を伝え、夕方以降も復旧状況などを逐次伝えました。
放送は停電が全域で復旧した午後11時ごろまで続きました。

町内には集落などに防災無線のスピーカーが約60カ所あり、停電時は乾電池でも使用できる戸別受信機が全世帯に配布されています。
町防災まちづくり室は、防災無線を頻繁に流した理由について「寒い中で長時間電気が使えないのは心細かったはず。1人暮らしなどで行動範囲が限られるお年寄りは自力で災害情報を入手しづらい。真冬の停電で心細さを感じる人も多いと考えた。」と説明します。

町民が最も知りたかった情報の一つが、電力の復旧見通しでした。
同町八森の1人暮らしの男性(66歳)は、停電でテレビが使えず、スマホもないため「受信機から聞こえる情報で少しずつ復旧していると分かっただけでも安心した。」と語りました。

8日夜まで自宅が停電した松森節子さん(75歳)=同町峰浜塙=も放送にずっと耳を傾けていたといい「近くまで復旧していると聞き、『もうすぐうちも』と期待できた。」と話しました。

一方、強風による受信障害や、電池切れで放送が聞こえなかった世帯もありました。
原田典子さん(65歳)=同町八森=は「非常時に情報を得られるありがたみがあるからこそ、聞こえないのは不安だった。」と話しました。

戸別受信機からは朝昼晩の1日3回時報が鳴るほか、現在は新型コロナウイルスへの注意喚起の放送も流れます。
町防災まちづくり室は「非常時にしっかりと機能するよう、受信機に異常があれば問い合わせてほしい。」と呼び掛けています。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
防災行政無線という仕組みと戸別受信機と言う機材があるんですね。
それは知りませんでした。
停電時は乾電池に切り替わるのはとてもいいですね。
しかも、町はスマホなどのデジタル機器の操作に慣れていない高齢者や、一人暮らし高齢者が不安にならないようこまめに放送を流していたんですね。
機材だけ揃っていても、その心が伴っていなければ、意味がありません。
是非今後とも心のこもった対応をお願いしたいと思います。

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