地方点描:親交の証し[能代支局]

「釣りキチ三平」で知られる漫画家矢口高雄さんの訃報から数日たった昨年12月。
長年交流のあった書道家で八峰町前教育長の千葉良一さん(77歳)=同町八森=から、取材で会った縁にとテレホンカードを頂いた。
真っすぐな木目のバックに「秋田杉」の文字をあしらっている。
筆者も中高生の頃に公衆電話でこのデザインのものをよく使っており、懐かしくなった。

NTTの営業マンだった千葉さんは35年ほど前、いわゆる“ご当地もの”のテレホンカード制作で三平のデザインを依頼したのをきっかけに矢口さんとの親交が始まった。
「秋田杉」の文字は筆書きにするつもりだったが、矢口さんのアドバイスで彫ったような角張った字体に変えたという。
シンプルで素朴なデザインが受け、県外でも売り出されるなどたちまちヒット商品になった。
見慣れたカードのデザインに、矢口さんが巧みなアイデアを発揮していたことに驚いた。
三平のデザインを含め「地元のためなら」とノーギャラだったというから、なおさら驚きだ。

千葉さんは秋田杉のテレホンカードを数百枚購入し、名刺代わりに配った。
「全国どこに行っても、あげると喜ばれましたよ。」
今も、矢口さんと共同で制作した書画と一緒に大切に保管している。

漫画と書道、分野は違っても同じ芸術家として馬が合った2人。
テレホンカードは親交の証しでもある。
筆者にとっても、かつて友人と長電話した思い出がよみがえる機会となった。
しばらく財布の中にしまっておくつもりだ。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
千葉良一さんには当会会報の題字「はたはた」を書いていただきました。
また、「秋田県、学力テストでトップクラス維持」(2019/8/10)の記事の中に、2008年の全国一斉学力テストにおいて、学力日本一に輝いた千葉良一元教育長へのインタビューが紹介されています。
本当に何度読んでも感動しますね。
その千葉さんが矢口高雄さんとテレホンカードで関係があったとは。
その共同制作された書画の写真が「矢口高雄さんと交流30年、自宅には共同制作した書画も」記事に掲載されています。
是非ご覧ください。
本当に素晴らしいですね。
実物を拝見できたら・・・

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