日別アーカイブ: 2017年12月9日

HATA-1グランプリ3年連続獲得❗️

2017/12/2(土),3(日)と開催された「秋田・鳥取 うまいぞ!ハタハタフェスティバル」で、八峰町は「ハタハタのしょっつる鍋」で3年連続でHATA-1グランプリを獲得しました。
通算ではHATA-1グランプリが始まった2013年以来、5回中4回のグランプリ獲得と圧倒的です。
グランプリは実際に食べていただいた方々の箸の投票の重量で決まります。
偏に食べていただいた沢山の方々のお陰です。

では、当日のレポートと写真をご覧ください。
<初日:12/2(土)>
今年は例年になく、寒さの到来が早い年のようで、場所柄もあり寒さを感じる朝でした。
私は集合時間が8:30頃となっておりましたのでのんびりと駆け付けたのですが、会長さんはじめ数名の役員のお手伝いさんが、 すでに準備作業を始めている姿に驚きを覚えました。
3連覇の偉業に賭ける意気込みをヒシヒシと感じました。
今回の仮店舗は、1ブースの切れ間の端にありましたので段取り作業がやりやすく、割とテキパキできたような気がします。

いよいよ準備作業の開始です。
すでにハタハタを煮込む鍋はガス台に載りがんがんと炊き上げてはいるものの、鍋が大きいのでなかなか沸いてきません。
今回は会長肝いりの鍋分け(特殊工具)を作成しながら、しょっつる鍋をベースとした味つけへと進める工程なのですが、販売開始が10時と規定されているので、煮込み開始のタイミングが難しく、みんなで「あ〜しべし、こ〜しべし、んでね、こうだべしゃ。」の大合唱で、結局は総支配人の会長さんの意見により、進めて行きました。

ハタハタ鍋の作製の最中、「美味め匂りこするんだけども、まだだしか?」と声をかけてくるキツネやタヌキの面々に「もしこしだ〜でば」と応える女中さん。
「へば、いじ頃こえばやたべか」と聞くキツネやタヌキさん。「んだな〜。あど10分ぐれだべが」と応える女中さん。

こんな会話が都会の真ん中で交わされているのが、ふるさとフェスティバルかな!

さ〜〜完成。
「いらっしゃいませ! ハタハタしょっつる鍋ですよ〜。美味ど〜。食てみねが〜。美味めして舌おじるど〜。」
呼び込みのお兄さんが声を張り上げて、面前を往来する老若男女に声がけしました。
最初の頃は通行人も心持ち少なく、東京ビッグサイトに向かう客足に心配しましたが、少しづつ会場内を通る方々が増えて来ました。
きっと東京人が、きれいな秋田美人が売り子をしているのかなと思って、一目見てやれと近寄って来たのかな?
でも大丈夫です。高齢者の会のきめ細やかな心遣いと八峰町出身のハタハタ美人が迎え入れましたので。
最初は何かしら怪訝そうな面持ちでしたが、段々と慣れて来たようで鍋を覗いて「へ〜、これがハタハタなの?」と言いながら、女中さんを見ながら「なるほど!」と理解に苦しむ言葉を発しながら、「一杯ください。サービスしてね〜。」と買い求めて行きます。

販売開始から約1時間ぐらいは、のらりくらりで進んでおりましたが、いよいよ11時頃から行列のできる状況ができ始め葛藤する事約2時間、遂に当日の予定数量が終了となりました。いわゆる完売です。
ですが、まだ鍋には豆腐、ネギがたっぷりと残っています。
総支配人の会長さんより、汁を捨てるには勿体ないから、値を下げて売ってしまおうとの指示が飛びましたので作製スタッフ、売り込みスタッフの総動員で、馬車馬の如く、の回転で、鍋底の限界まで売り切りました。
スタッフ一同とは言っても5名ですけど。

結局、売り込み側の目標は達成でき、感極まりました。
またお客さんの反応やご意見をみますと、ハタハタしょっつる鍋を食べるのは初めてよ!という方々が多く、味については「美味しいね!」「もう一杯お代わり。」「ガッコがついてれば、もっとええな!」等々東京の方々なのか、秋田のご出身なのか、またご年配の方々よりも若者たち、男性の方々よりも女性の方々のお客様が多い事に、売り子の自信が付きました。
明日はもっと期待出来るかな!と、欲張ってます。
初日、おしまい。
                       【レポーター:船越 鉄実】

<二日目:12/3(日)>
前日は有楽町の国際フォーラムで町イチ村イチのお手伝いをしたので、この歳のせいもあり少々疲れが残っていました。
でも、やはりハタハタフェスティバルは特別なイベントなのでとても楽しみにしていました。
なんと言っても、今年初めてハタハタを食せるのです。
しかも、全て地元八峰町の食材のしょっつる鍋です。
美味しくないはずがありません!

会場は初めてのお台場。
国際展示場駅を下りると目の前に見慣れない変な風景が飛び込んで来ました。
写真では何回か見ていましたが、生で東京ビッグサイトを見るのは初でした。
その逆三角形の様な不安定な姿勢が新鮮で目に焼き付くようでした。

お天気は晴れでしたが、さすがに12月に入っているので結構な寒さでした。
二日目のメンバーは神馬会長、戸田副会長、船越副幹事長、飯田幹事、私・白木の5人です。
役場からは産業振興課の米森課長と本庄さん、鈴木水産の鈴木社長、日本白神水産の岡本さんが、ギバサやハタハタ鮨、さんま鮨、紅シャケ鮨、にしん鮨、あわびのアヒージョ、柔らかあわびの薫製をそれぞれ販売しました。

早速準備に取り掛かりました。
しかし、これまで築地でやっていたころと比べるとなんか変でした。
会場内の通りをぞろぞろビッグサイトへ向かって歩いている人が皆若いのです。
聞くところによればゲームマートというイベントをやっているとの事。
あとで調べたらゲームマートとは“電源を使用しない”アナログゲームのイベントだそうです。
だからなんですね。

10時になり、いよいよしょっつる鍋の提供開始です。
ブリコが入っているメスとオスのハタハタ2匹に豆腐と長ねぎとしょっつるで400円です。
「ハタハタのしょっつる鍋はいかがですか。身体が温まりますよ。美味しいブリコも入ってますよ!」
早速店前で呼び込みをしましたが、ほとんど反応が無いのです。
やはり年齢層が違い過ぎるようで感心が無いようでした。
そもそも目的が違いますからね。(T_T)

その内仲間内の話し声が聞こえて来たのです。
「しょっつる鍋って何?」「ハタハタって何?」

そこで気付きました。
しょっつる鍋を持って具体的に見せないと呼び込みは無駄骨だと。

これまでは会場の築地本願寺や築地場外市場では、最初からハタハタフェスティバル目当ての方が多かったのです。
しかし、ここは特に午前中はその様な方はほとんどいないのです。
ゲームマート目当てなので当然です。

ハタハタのブリコが良く見えるように配置して、長ネギと豆腐もきれいに並べて、何が入っているのか一目で分かるように手に持って呼び込みました。
それでも、7,8割りの人は振り向きもせずに通り過ぎましたが、残りの2,3割もの人は振り向いて見てくれるようになりました。
その内「これがブリコって言うんですか。」とか「ブリコって何ですか?」と向こうから話かけてくるようになりました。

しかし、それでもまだ直ぐには食べてくれません。
「帰りに寄りま〜す。」とか「一通り見てからまた来ます。」と言って。
やはり目的も違うこの年齢層には難しいな〜、と弱気になりはじめた頃に初めて注文してくれる方が出ました。

その方は秋田出身なのですが、県南の方でハタハタのしょっつる鍋は一度も食べた事が無かったのです。
私が手に持っているサンプルを見てとても美味しそうだったので食べてみたくなったと言うのです。
それを皮切りにポツポツと注文する方が出てきました。
昼近くになってやっと年配者が多くなりどんどん注文してくれました。

しかし、従来は店前にかなり長い列が出来たのですが、今年はほとんど列ができないのです。
精々3,4人まででした。
この調子だとHATA-1グランプリがちょっと心配だなと思っていたら、お向いの「ハタハタの唐揚げ」と「味噌たんぽ」の箸が、しょっつる鍋と同じぐらいだと言うのです。

HATA-1グランプリは投票箱の箸の重さで決まります。
早速投票所を覗きに行きました。
そしたら、確かに見た感じ同じぐらいでした。
これは3連覇は難しいかも知れない、とそれまでの楽勝気分から一転、不安モードになってしまいました。

店へ戻って更に呼び込みに力を入れました。
もしかしたら、ぎこちない不自然な笑顔になっていたかも知れません。
しかし、何と12時半でハタハタが完売してしまったのです。

昨日は13時半で完売したそうで、完売自体は良いのですが、箸の投票締切は15時半なので、それだけ販売機会を逸しているのです。
その時点では他店に勝っていても、完売以降15時半までの間に逆転される可能性もあるのです。
まして今回は覗いた時点ではほぼ同数の感じだったので。

早々の完売は毎年の事ながら、なんでもっと仕入を増やせないのだろうか、もちろん売れ残るリスクはあるのですが、毎年毎年の傾向です。
これは本当に負けるかも知れない、と半分以上諦めました。

しかし、ハタハタ自体は無くなっても、まだネギと豆腐はあるので「豆腐とネギのしょっつる鍋」を100円で売りました。
それでも、「汁が美味しいから」と結構並ぶのです。

それも13時25分で豆腐が無くなり、ネギだけになり、「ネギ多めのしょっつる鍋」を同じく100円で提供しました。
しかし、それでも尚「美味しかったからまたください。」と言って並ぶ若いリピーターが結構いました。
嬉しかったですね。
そして、とうとうネギも無くなり全て完売になったのが13時50分でした。

考えて見たら我々スタッフはまだ食べてなかったのです。
残念な気持ちでブース内に入り、当日始めて椅子に座って休んだら、我々スタッフの分だけは残してくれていました。
喜んで鍋を見たら、ネギだけでした。
最後の鍋なので当然ですよね。
でも、ハタハタが入っていなくても一年ぶりの「しょっつる」はとっても美味しくて、二日間の疲れが一気に飛んで行きました。

あとは結果発表を待つだけになりました。
15:40から表彰式が始まり、最初はハタハタ以外の食材の地元特産品部門の表彰があり、いよいよハタハタ部門の発表になりました。
3位から始まり2位までには八峰町はありませんでした。
と言うことは1位なのか4位以下なのか、緊張の一瞬ののち司会の女性の声が一際高く響きました。

「1位は八峰町!」

やった〜 \(^o^)/
3年連続グランプリ、やりました‼️
最高に嬉しかったですね。

当日食べていただいた全ての皆様へ感謝いたします。
また、役場の米森課長、本庄さん、鈴木水産社長、日本白神水産の岡本さん、そしてふるさと会の2日間のスタッフの皆様、大変お疲れ様でした。
また来年皆様とこの感動と美味しいしょっつる鍋を味わいたいと思います。
今度はハタハタ入りで (^^;
                       【レポーター:白木 仁】

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