近年、記録的不漁が続いている秋田県内の沖合ハタハタ漁は、今季(9月~来年6月)も低迷している。
20日時点の水揚げ量は約4.5トンで、約9トンだった昨年同時期(11月末時点)の半分にとどまっている。
昨季はシーズン全体でも約15トンで、1995年の禁漁明け後の最低を更新したが、今季はさらに下回る可能性がある。
男鹿市の椿漁港を拠点に底引き網漁を続ける同市の漁師秋山誠さん(61歳)は、今季の沖合ハタハタ漁で多い日に20~30箱(1箱3キロ)分の水揚げがあった。
1箱1万円以上の値段が付いたといい「昔に比べて2倍くらい高い」と喜ぶものの、「高値になるのはやはり量がないということだ。昔は1日何百箱もあり、漁港も選別でにぎわっていたのに」と語る。
ハタハタを狙って出港する日はほぼないという。
比較的陸から短い距離で取れるため操業コストが抑えられるノドグロやスルメイカ、ヒラメを狙うことが多いという。
秋山さんは「ハタハタを取りたい気持ちはあるが、いるはずのポイントにいない。収入確保のため値段が付く他の魚種を狙って頑張りたい」と話す。
県漁業協同組合各支所によると、20日時点の沖合ハタハタの水揚げ量は、北部(八峰町)2.6トン、中央南(男鹿市船川)2.8トン、南部(にかほ市)1.1トン。
昨年11月末時点と比較して、北部は1.2トン増えたが、中央南は3.5トン減、南部2.2トン減と大きく落ち込んでいる。
南部ではしける日も多く、今月の沖合の出漁は昨年の半分程度。
1日当たりの水揚げも多くて30キロにとどまる。
今後始まる沿岸ハタハタ漁(季節漁)には、にかほ市内で計4グループが出る予定。
ただ、南部支所の宮崎仁志業務課長(56歳)は「ハタハタが取れることを期待していない」ときっぱり。
「漁に出ても水揚げがなく、自然と禁漁しているような状況になりかねない」とこぼした。
北部では好天が続いたことで沖合の出漁回数が多く、20日時点の水揚げは前年同時期を超えた。
ただ、北部支所の担当者は「例年と比べると全然少ない。魚体は大きい物が多いが、若いハタハタがいないという心配は依然としてある」と口にした。
県は11日のハタハタ資源対策協議会で、沖合と沿岸を合わせた今季の漁獲量に関して「資源量がほとんどなく、漁獲はほぼない」との推定を公表した。
沖合についてはコスト面を考慮して他魚種を狙うよう提案していた。
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<以下は白木個人の意見/感想です>
「昨季はシーズン全体でも約15トンで、1995年の禁漁明け後の最低を更新したが、今季はさらに下回る可能性がある。」マジですか!?
「漁に出ても水揚げがなく、自然と禁漁しているような状況になりかねない」
「沖合についてはコスト面を考慮して他魚種を狙うよう提案していた。」
夢も希望も無いじゃないですか!
何年八森のハタハタを食べてないんだろうか・・・(T_T)
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