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本県沿岸での産卵 ブリコの耐久力、ふ化率を高める ハタハタ未知と探求(5)

ハタハタは本県を中心とした日本海北部沿岸の水深10メートルより浅い場所で、岩場の海藻に卵(ブリコ)を産む。
岩場が続く八峰、男鹿、にかほの各市町の沿岸には、産卵に適した大型の海藻であるホンダワラ類の群落が多いため、この3地域に大きな産卵場が形成される傾向にある。

男鹿市北浦野村の海岸に漂着したハタハタの卵塊。堆積した厚さと面積から、総量を124トンと推定した=2009年12月25日

県は毎年、本県沿岸各地で産卵量を潜水調査している。
1995年の開始から毎年30カ所以上で行い、2013年からは13カ所の定点を対象としている。
時期は産卵がほぼ終わった1、2月だ。
海底に巻き尺を50メートル伸ばして置き、それに沿って両側1メートルの範囲に産み付けられているハタハタの卵塊を全て数える。
海藻の生育状況も記録する。
潜水時間は1カ所で2時間ほど。
この頃の本県の海は荒れやすく、水温は10度に満たない。
ドライスーツを着ていても頰などはいてついてしびれるように痛み、体は次第に芯まで冷える。

この調査で過去に確認した例では、40平方メートルの藻場に約2万5千個の卵塊が産み付けられていた。
局所的には、わずか1平方メートルに1,100個もあった。
海藻の量にもよるが、1平方メートルの藻場に千匹以上の雌が卵を産み付けられるようだ。

2015年1月、にかほ市平沢の沿岸で確認した卵塊。写真のように50センチ四方の金属枠を設置して内部の卵塊数を数えることもある

雌1匹当たり1シーズンに一つ、おおむね体長に比例した大きさの卵塊を産む。
卵塊は大きさに応じて、ひと塊が約500~3千個の卵からなる。
また、今年は荒天により3カ所で調査ができず、実施できた10カ所の中で卵塊が確認できたのは八峰町八森の1カ所だけであった。

◇  ◇

産卵の観察に用いた大型水槽。底に置いた木枠の中に砂を敷いて藻場を作った。

冬場の海中で産卵の様子を観察するのはさらに難度が高いため、大型水槽を使った調査も実施してきた。
人工授精から稚魚を育てて放流した事業(種苗生産という)で培った飼育技術を生かし、海水が100トン入る水槽に小さな藻場を作り、定置網で取れたばかりのハタハタ数百匹を入れ、われわれも中に潜って産卵の様子を観察した。
当初、ハタハタは群れで水槽の壁沿いを泳いでいて、徐々に藻場に集まり始める。
雌は卵で大きく膨らんだ腹が銀色に輝くので、ひときわ目立つ。

雌は体のあちこちで海藻に触れた後、口を大きく開けて体を震わせながら卵の塊を海藻に産み付ける。
すると、近くにいた多数の雄が殺到し、卵塊に体をぶつけるように精子をかける。
辺りは白く濁った。

数秒間の騒ぎの後に雄が卵から離れると、そばで様子を見ていたのだろうか、雌が再び卵に近づき、卵塊が海藻に固定されているか確かめるように触れた。
その後は卵の近くに戻ることはなかった。

水槽の中を泳ぐハタハタ=2014年1月

雌は通常、波の影響が小さい海藻の基部を狙って卵塊を産み付ける。
しかし多数の雌雄が集まって産卵場所が混雑すると、海藻の上部で産卵する雌も出てきた。
上部は海藻が揺れやすく不安定なため、卵塊が海藻から外れる場合もあった。

実際の海中でも海藻から外れる卵塊は少なくなく、波に流されて海岸に打ち上げられる。
県は2005年から毎年、漂着した卵塊の大きさや量を全県で調査している。
男鹿市北浦では2009年12月に124トン((推定)もの卵が漂着し、地面から厚さ70センチも堆積して海岸を埋め尽くした。
翌年も同じ場所で78トン(同)が漂着したことから、この付近の藻場では年によって産卵場所の取り合いが激しさを増し、多くの卵塊が海藻から外れて陸に打ち上げられてしまうのだろう。

◇  ◇

では、打ち上がった卵はどうなるのか。
卵がどれくらい乾燥に耐えられるのか調べたところ、水分が元の90%以上保持されれば、9割近くがふ化に向かって正常に発生を続けた。
水分が80%まで減ると正常に発生した卵は4割以下に減った。
また、水温との関係を4~15度台の範囲で調べると、10度前後で最も多くの卵が正常発生した。
それ以下の水温ではやや少なくなり、また13度以上では正常発生しない卵が著しく増えた。

卵は水分と温度が保たれれば、たとえ陸に打ち上げられても発生が正常に進み、再び海に戻ればふ化できるのである。
産卵期の本県沿岸は曇天続きで雪が積もることもあり、陸に漂着した卵の湿度や温度が保たれやすい。
波に引き込まれて海に戻り、ふ化する可能性は十分あるだろう。
ハタハタは殻が厚くて丈夫な卵を海藻に固定することで、厳しい冬の日本海でも卵のふ化率を高めていると考えられてきた。
しかしそれだけでなく、陸に打ち上げられてもふ化の望みをつなげるほどに、ブリコ自体が高い耐久力を備えているのである。
その上で、本県沿岸の冬の気候も、ハタハタの繁殖の成功を左右する大きな要因の一つであると考えられる。
(県水産振興センター・甲本亮太)

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<以下は白木個人の意見/感想です>
写真のブリコの量は凄いですね。
この量は見たことがありません。
更に、この打ち上げられたブリコの水分が元の90%以上保持されれば、9割近くが孵化に向かって正常に発生を続けたそうです。
子供の頃は、海岸に打ち上げられたブリコは、もう死んだものと思って、拾い集めてブリコとして食べていましたが、大間違いだったんですね。
取り敢えずは、拾って海へ戻してやれば正常に孵化する可能性が高かったんですね。
こういう有益な情報は漁師など漁業関係者だけでは無く、小中学校へもフィードバックして欲しいですね。

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東大生3人、八峰町で就労体験 1次産業の課題解決のカにと

東京大の学生団体・東大生地方創生コンソーシアムの1年生メンバー3人が八峰町に滞在し、就労体験や生産者らとの意見交換を重ねています。
同町の1次産業が抱える課題や背景に理解を深め、改善・解決に向けた提案を行おうと積極的に活動。
最終日の19日は午後5時から同町峰浜田中の峰栄館で成果発表会を開きます。
同団体は、地域活性化に関心のある東大生の団体で、勉強会やフィールドワークなどのほか、1年生を対象に地域単位のプロジェクトを企面。
夏休みの約2週間、応募した「地域」に漬かり、机上の理想論ではないリアルな現場で活動するもので、今夏は能代市、八峰町を合む全国6地域が学生たちを受け入れています。
八峰町が対象地域になるのは初。
ENEOSリニューアブル・エナジー(東京都)が、洋上風力事業の地域貢献策で大学生の活動をサポートしています。

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八峰町の生薬栽培の現場を体験。キキョウの花を刈り取る作業に挑戦する大学生たち(八峰町峰浜地区で)

<以下は白木個人の意見/感想です>
これは、とてつも無くありがたいですね。
優秀な頭脳であるだけで無く、実体験を通じて、町の一次産業の課題解決に役立てたいと活動しています。
ENEOSリニューアブル・エナジーのサポートにも感謝です。
果たして、どのような提案をいただけるのか、とても楽しみです。

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音楽で能代に活気を 「白神ロックライブ」7組熱演

能代を音楽の力で活気づけようと、能代市民有志にある「能代白神ロックライブ」は7日、同市柳町の「Gigs&Bar Witch」で開かれました。
市内外の7組がハートフルな演奏を繰り広げ、会場に詰め掛けた多くの音楽愛好者らの心をつかみました。
ライブは、音楽の力で交流人口の増加や経済活性化につなげることを狙い、市民有志が実行委員会(工藤達紀代表)を組織しL5年に「能代白神ロックフェスティバル」を開催したのが始まり。
3年目の今回は同店に会場を移して開催し、同市や秋田市、青森県弘前市、東京都を拠点に活動する7組のバンドが出演、オリジナル曲を中心に披露しました。
工藤代表は「イベントをさらに大きくしていけるように、これからも実行委員一丸となっ頑張っていきたい」と展望を語りました。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
3年目なんですね。
3年でも続けてこられたのは大変だったと思います。
是非、能代・山本の若者の活性化に向けて、引き続きよろしくお願いいたします。

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高峰山の頂上で一句 峰浜小児童、保護者と一緒にジオ巡り

八峰町峰浜小は6日、親子で地元のジオを巡る「親子でジオ」を行いました。
親子が高峰山(368m)とポンポコ山公園の自然に触れながら、俳句を詠んだり、遊んだりして親睦を深めました。
親子でジオは、親子の絆を深めながら、地元の自然や歴史を理解しようと毎年実施。
今年は全校児童52人と保護者が参加し、高峰山とポンポコ山公園を巡りました。
このうち高峰山の山頂で俳旬を詠む活動は、統合前の塙川小で実施していた恒例行事。
バスを降りた一行は、雑大な能代平野を眺めながら登頂。
八峰白神ジオパークガイドの会の会員の説明を聞きながら、景色や地形、歴史などを学習。
地元の自然に包まれながら、親と子がそれぞれ一句ずつ俳句を詠みました。

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峰浜小の児童が保護者と地元のジオサイトを巡った

<以下は白木個人の意見/感想です>
これは素晴らしい!
親子で高峰山への登山だけでも素晴らしいのに、山頂で親子でそれぞれ俳句を詠むとは・・・。
是非、八森小学校でも実施していただきたいと思います。

尚、またまた私事で済みません。
今夏は母の法事で久々に帰省したのですが、久々だったので思い切って1週間休みを取りました。
そして、白神岳、二つ森、留山の3山へ登る予定でした。
しかし、クマが頻繁に出現するため、兄弟から強力に全反対されてしまい、時間を持て余してしまいました。
だから、高峰山へ親子で登山されたことにとても驚きました。
高峰山ならクマの心配は無いのでしょうか。
それとも、実際は猟銃を持った数名のハンターさんが同行したのでしょうか。
もし、知ってる方がいましたら、是非記事のコメント等で教えていただけると嬉しいです。

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トランペットだけの楽団、秋田県内で活動中 20日に秋田市で演奏会「色彩豊かな旋律楽しんで」

秋田県内のトランペット界を盛り上げようと、トランペットだけで構成する「あきたトランペットソサイエティ」が活動を続けています。
20日には、高音域を正確に演奏する“ハイトーンヒッター”として知られるプロ奏者のエリック・ミヤシロをスペシャルゲストに迎え、秋田市のあきた芸術劇場ミルハス中ホールでコンサートを開きます。
代表の北澤敬樹さん(39歳)=秋田市=は「生演奏の迫力を肌で感じ、楽しんでほしい」と話します。

北澤さんは以前住んでいた岩手県で約8年前に立ち上げたのをきっかけに、2022年に秋田県でもトランペット楽団を設立しました。
年齢や演奏の腕、プロ・アマを問わず受け入れ、現在の団員は会社員や公務員など県内外の20~60代25人。
県内の愛好者や県外で活動する県出身のトランペッターらとの結び付きを深めるのが目標です。
主に秋田市で月1、2回合奏練習を行っています。

設立当初からのメンバーの一人、木藤誠さん(50歳)=秋田県八峰町=は「クラシックやジャズなど幅広いジャンルを演奏できる花形。吹いた後の達成感がとても気持ちいい」と魅力を語ります。
木藤さんに誘われて入団した山室昌晴さん(57歳)=大阪府交野市=も「幼少期から好きなトランペットが生き生きと演奏できる」と笑顔を見せます。

4回目の開催となる20日のコンサートは2部構成。
1部は、順に音を奏でて鐘の音色を表現する「コルネット・カリヨン」(ビンジ)、「アルルの女第2組曲」(ビゼー)など5曲を披露します。
「色彩豊かな旋律や、躍動感あふれる曲目をぜひ堪能してほしい」と北澤さん。
2部は、エリックらが代表曲「スカイダンス」など5曲を演奏します。

午後4時開演。
全席自由。
一般千円(当日1,500円)。
学生500円(同千円)。
未就学児無料。
チケットはミルハスやさきがけニュースカフェなどで販売中。
問い合わせは北澤さんTEL 090-3647-5098

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あきたトランペットソサイエティ

<以下は白木個人の意見/感想です>
これは素晴らしい!
「設立当初からメンバーの一人、木藤誠さん(50歳)=秋田県八峰町=は「クラシックやジャズなど幅広いジャンルを演奏できる花形。」
もしかしたら、当ふるさと会の会員さんでは? と調べたところ、苗字が同じ方が1名いらっしゃいました。
ご親戚か否かは分かりません。
もし、ご親戚だったら、総会での演奏に小規模で・・・と思ったのですが、当会の予算ではそれでも無理ですかね。

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eスポーツ大会で“町おこし” 白神八峰商工会、14日に「八峰闘演武」開催

八峰町で、コンビューターゲームを競技として捉えたeスポーツの大会「八峰闘演武」が、14日に開かれます。
白神八峰商工会が主催し、ゲーム愛好者である同商工会青年部の佐々木竜平さん(37歳)=同町峰浜石川=が企画を担って初めて開催。
大人気格闘ゲーム・ストリートファイター6で県内外のプレイヤーが団体戦を繰り広げるとともに、プロゲーマーをゲストに招きます。
親子で楽しめる体験会やフリー対戦会も設けます。
ゲームソフトメーカーの公認大会で、同商工会は「全県、全国に町を知ってもらいたい」と話しています。
会場は町文化交流センター・ファガスで、イペントの時間は午前10時~午後5時、団体戦の試合は午前11時30分から。
参加、観戦ともに無料。

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「八峰闘演武」をアビールする佐々木さん

<以下は白木個人の意見/感想です>
eスポーツに関しては、2022年4月3日に「eスポーツでまちおこしを」記事を掲載していました。
その記事の動画を良く見ると、なんと出ている1名の方が佐々木平竜平さんにとても似ています。
これはたまたま似た方なのか、ご本人なのかは分かりませんが、その思いはここに結実したのだと思いました。
是非、この種を大切に育てていただき、町の活性化に繋げていただきたいと思います。

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中学生がプログラミング 三種町、学校統合見据え「STEAM教育」展開

三種町山本中で4日、教科横断的な学びで題を発見・解決する力を育む「STEAM教育」に関するブログラミング授業が行われました。
町内3中学校が統合して開校する三種中のR8年度開校を見据えたもので、生徒がプログラミングを実践し、活用方法などに理解を深めました。
STEAM教育は、教科の枠にとらわれずに創造性や発想力などを生かして課題解決につなげるもの。
同町では、現在ある3中学校を統合してR8年度開校予定の三種中に「STEAMプラザ」を設けるなど、生徒の学びが充実するように新たな学校施設の整備を進めています。
プログラミング授業は町教育委員会の主催で、講師は昨年度まで県立大に在籍していた高田短大(津市)教授の庭田千明さん。
4、5両日で計6時間計画し、このうち4日は1年生20人が受講しました。

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STEAM教育とは

<以下は白木個人の意見/感想です>
正しい読み方は「スティーム教育」です。
でも、蒸気教育ではありません。
下記5つの頭文字を組み合わせた造語です。
・Science…科学
・Technology…技術
・Engineering…工学
・Art…芸術/教養
・Mathematics…数学
これら5つの領域を重視し、盛り込んだ教育方針のことを意味しています。

このようなSTEAM教育が何故必要になったのか、は上記「STEAM教育とは」リンクをお読みください。
その一つとしてのプログラミングは、物事を理論的に分析するのにとても重要だと思います。

度々、私事で申し訳ございません。
私とプログラミングの関わりの歴史を少し語らせてください。
以下、とても長文なので、ご興味無かったら飛ばしてください。

約50年前、私が大学の工学部の4年生頃は、ホストコンピュータでFORTRAN言語で建物や機械構造物の強度を計算して設計していました。
これが、私の初めてのプログラミングとの関わりでした。
しかし、学生による計算待ちの列は凄く長く、日々何度も並ぶのに辟易していました。

ちょうどその頃に、プログラマブル電卓が世に出ました。
当時日本には四則演算ができる電卓しかありませんでした。
もちろん、計算スピードはホストコンピュータには全然敵いません。
でも、今プログラムの何行目を実行しているのかが目で追えるぐらい遅かったのです。
これは、精神的な健康にはとても良かったと思います。
更に、並ばずに日に何回でも気軽に計算できたのです。
これは、革命的、衝撃的な商品でした。
米国Hewlett-Packard(ヒューレット・パッカード)社のHP-29Cという手の平に乗る超小型でありながらプログラミングが出来る電卓として、驚異的な商品でした。
参考までに、HP-41Cはそれまでアポロ宇宙飛行士が胸に差して宇宙まで持って行った計算尺を完全に駆逐したプログラマブル電卓でした。

当時、卒論で二足歩行ロボットの設計制作を行う上で、どうしても欲しくてたまりませんでした。
しかし、価格は超高額。
とても、実家に話して仕送りしてもらえる金額ではありませんでした。
そこで、64回ローン+夏冬のバイト代全てを注ぎ込んで、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ったのです。

お陰様で、卒論は期限内に完成し、身長2mを超える油圧制御の二足歩行ロボットが完成しました。
もちろん、私一人の力ではありません。
次の5つの班がありました。
・歩行理論班
・油圧制御班
・機械構造班
・センサー班
・マイコン制御班
一班1、2名でした。
当時は8bitマイコンが初めて販売された時期で、頭脳としての活用を目指していました。
私は、機械構造班として、ロボットの機構設計、強度計算、旋盤/フライス盤/溶接での制作を担当していました。
この時期について書きたいことは山ほどありますが、長くなるので書きません。
が、一つだけ書かせていただくなら、歩行理論を見出した、ということです。
ロボットの歩行は、静的な歩行では無く、動的な歩行を目指していました。
静的な歩行というのは、おもちゃのロボットのように足が極端に広くて片足で立っていても絶対に重心が足から外へ出ないので倒れないのです。

一方動的歩行とは、人間の歩行です。
一歩足を前に振り上げることにより、重心が安定領域から前に外れてしまい、それによる前に倒れ込む力を利用して前に進むのです。
つまり、これは不安定を利用した歩行です。
しかし、不安定とは機械で制御困難なのです。
この矛盾した超難しいことを人間は毎回簡単にこなしています。

この問題をどうやって解決したのかは、書くとまた長文になるので詳しくは書きませんが、各関節の角度制御をアクティブ制御だけでは無く、受動制御も取り入れたのでした。

済みません。主旨から大分外れてしまいました。
プログラマブル電卓のプログラミング言語は「RPN言語」でした。
RPNとは、逆ポーランド記法(Reverse Polish Notation)と言って、もの凄く分かりやすい記法でした。
むしろ和式記法と呼んでも良いと思えるほどでした。

大学を卒業して会社へ入社した頃は、マイコンから8bitパソコンが出始め、BASIC言語が広まりました。
BASIC言語もとても分かり易い言語でした。
プログラミング初心者には最適だと思いました。

そして、ここでもう一つ重要なことを学びました。
それはフローチャートです。
要するに、物事をどういう順番で進めるのか、を頭で考えることです。
これは、自分が普段考えていることを分解して順番も正しくフローチャートへ書き表すのです。

BASIC言語ができるようになると、やたらと自分の周りのものをプログラミングしたくなり、当時入っていた会社の寮の飲み物管理や、会社の先輩のハム通信管理簿等々作っていました。
ハム通信管理簿は今で言うデータベースなのですが、当時データベースなどと言うアプリケーションは存在していませんでした。
だから、ディスクのどの位置へ書き込むのか、どの位置から読み込むのか、など全て計算してアクセスするランダムアクセス・データベースを構築していたし、画面のカーソルのブリンキング(点滅)さえ何秒表示して何行消すのかも全て計算して表示させるという、物凄く原始的なことをやっていました。

そんな訳でプログラムはBASIC言語でも千行を遥かに超えるものになってしまい、当時アパートで夜に帰宅してプログラムを印刷していると、壁をドンドンされてしまいました。
当時のプリンターはドットマトリックスプリンターといって、小さな金属ワイアで鉄板を叩く方式だったので、ジージーとメッチャうるさかったのです。

更に、ちょうどその頃は、会社の業務にパソコンが導入され始めた黎明期でした。
といっても、まだ具体的に何に活用できるのか分からない状況で、手探り状態でした。
私は個人的にBASIC言語をやっていたので、まずは日本語辞書を手入力して日本語ワープロを作りました。
次に機械設計者である自分の本業に活かそうと思い、当時手作業で約2日掛かっていた作業を5分でリスト出力するプログラムを作りました。
5分は主にリストの印刷時間であり、画面への出力は1、2秒でした。
このプログラムは既にあるデータを単にリスト化して出力した訳では無く、いくつもある業務ルールをプログラミングで表現し、プログラムに自動判断させてリストを生成していました。
この話は瞬く間に同じ業界内に広がり(恐らく協力会社さん経由)、こっそりライバル他社からスカウトもされましたが、人間関係が気に入っていたので全て断りました。

ことほど左様に、対象とする物事をフローチャートへ落とせる力、そこから更にそのフローチャートに基づいてプログラへ落とせる力は、何をするにしても基礎となる能力の一つだと思うのです。

STEAM教育は是非我が町の小学校でも早急に導入していただきたいと思います。

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八峰町空き家情報室へようこそ!!

八峰町に移住や定住、二地域居住(例えば夏に八峰町で生活し、厳しく寒い冬は都会で生活すること)をしてもらうため、空き家の情報を載せています。
登録されている空き家に興味がある方や、こんな空き家があったら八峰町に住みたいと思う方、現在使用していない家屋を所有の方など、是非ご利用下さい。
移住にご興味のある方は、「秋田暮らしはじめの一歩」の八峰町のページもぜひご覧ください。

八峰町の概要

八峰町空き家情報室のページ

八峰町役場のトップページ

<三浦個人の意見/感想です>
2025年9月1日の八峰町役場のトップページ「お知らせ」からの転載です。
僕は八森町茂浦で生を受けたのですが、この地は母方のご先祖様(山内家)がいた地で、茂浦にお墓があるのですが・・
墓石を見ると曾祖母の代までしかわからず、コロナ禍の時に自宅待機となった時間を使って家系を辿ってみました。
自分の直系の親族の改正原戸籍(特に長男の戸籍)や除籍、秋田県の古地図を調べてその古い地名を元に各役場に連絡して申請。
一番古いご先祖様は200年前の高祖母「目名潟村(現在の岩子)の鈴木さんが山内家に嫁ぐ」まで辿る事ができました。
八峰町役場の皆さん、本当にありがとうございました。
秋田県内でもやはり、八峰町役場の皆さんが一番親身になって探してくれました。
更にその先を調べるために「松源院」まで出向きましたが、約100年前に火災で焼失してしまったとのことでした。

わが山内家の本家も叔母が2年前に亡くなり、その娘は八戸に嫁いでいたため、磯村の家は解体となってしまいました。
小学3年(八森小)に北海道三笠市から転校、その後は中浜に引越して観海小、八森中、そして能代での高校生活という多感な時期を過ごしたこの町は、生涯忘れる事ができないものです。
それならばこの僕が山内家に先祖返りをし、いつか移住をするしかないのかなと最近真剣に考えています。
以上、あまりにも勝手な個人的見解を述べてしまいましたが、八峰町への移住にはとても魅力的な住居や情報が満載です。

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能代市の悪土川、氾濫繰り返す 対策プロジェクト最中に

2日に能代山本地方を襲った記録的大雨で、能代市を流れる悪土川が氾濫しました。
流域の松長布 などで多くの住宅の浸水被害が発生しており、詳しい状況は調査中ですが、自宅周辺が冠水して動けなくなった一部の住民が、消防のボートで救助されるなどしました。
悪土川流域では5年7月の大雨で住宅100戸以上が床上浸水し、これまで何度も水害が発生。
国と県、市が防災・減災を目指した「悪土川水害対策プロジェクト」を進めている最中に被害が繰り返される事態となりました。
悪土川は同市坊ヶ崎地先を上流部に、 同市下悪戸地内の早川水門で米代川に接続する延長約2キロの河川。
本流は松長布、大内田、下古川布、下内崎と水田を貫くように流れ、流域には水田等を埋め立てて開発された住宅地が張り付きます。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<三浦個人の意見/感想です>
いくら対策を講じても自然災害、特に河川の氾濫だけはどうにも打つ手はありません。
記録的な大雨となれば尚更のことでしょう。
川という自然の恵みは時に災いをもたらしてしまいます。
対策プロジェクトは良いのですが、実際に災害にあってしまった時にこそ国の直接支援を期待したいのです。
そう感じているのは僕だけではないと思います。
皆さんも何かお知恵をお貸しください。

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大雨被害の住宅でボランティア活動 能代市社福協、要請に応じ継続

2日の記録的大雨による浸水被害があった能代市内の住宅で5日、災害復旧に向けたボランティア活動が行われました。
悪土川の氾濫で多くの住家が浸水した松長布などの計4戸で、市社会福祉協議会と市職員、市民ら合わせて16人が活動し、ぬれてしまった家財の運び出しや床の清掃などに当たりました。
市社福協は、被災者の要請に応じてボランティアを継続する方針。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<三浦個人の意見/感想です>
米代川が右に大きく湾曲している地形で、たびたび氾濫をおこしている悪土川なので対策を立てているものの、先日2日の記録的大雨でまた氾濫してしまったようです。
ボランティアの皆さんは大変ご苦労様です。
僕も高校生の頃はJRC(ジュニアレッドクロス;青少年赤十字)に所属して廃品回収などをやっていましたが、高校生時代には、このような災害は記憶がありません。
自然災害の前では人間は本当に無力ですが、一刻も早い復興を願っています。

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