季節ハタハタ漁より一足早く盛期を迎える沖合ハタハタ漁の低迷が続いています。
今季は7日までの水揚げが10トンで、過去10年の同時期で最も少ない。
2020年までは100トンを超える水揚げがあったが、その後は不漁が続いています。
ハタハタずしなどを製造する食品加工業者は「来年以降も製造できるか、今のままでは分からない。」と肩を落としています。
6日午後4時過ぎ、にかほ市の金浦漁港に底引き網船が次々と戻ってきました。
船から降ろされるさまざまな魚種の発泡スチロール箱の中に、ハタハタの箱も交じっていました。
このうち「浩栄丸」は、沖合で約90箱分(1箱約3キロ)のハタハタを水揚げしました。
10月から始まった漁でこの日が最も多く取れたというが、同船の今井浩一さん(55歳)は「以前と比べたら全然」と渋い表情を見せました。
にかほ市全体では、8隻の底引き網船が10月ごろからハタハタ漁を開始。
漁獲は4日時点で約3トンにとどまる。
浩栄丸も水揚げは1トン余り。
今井さんは「3,4年前までは1日千箱を水揚げすることもあった。その頃は船の中で選別しきれず、陸に運んでから10人以上で仕分けした。」と振り返ります。

沖合での漁は通常、11月がピーク。
だが今季は12月7日時点での漁獲は10トンにとどまる。
県水産振興センターによると、ハタハタの資源量の減少が最大の要因で、近年の海水温上昇が冷たい水を好むハタハタの稚魚の生存に悪影響を与えている可能性があります。
不漁を受けてハタハタの価格は高騰しています。
県漁業協同組合南部支所(にかほ市)によると、4日の競りでは大サイズで1キロ約8千円を記録しました。
宮崎仁志業務課長は「聞いたことがない高値。まとまって取れる漁場が少なく、漁師たちは狙いにくいようだ。」と話す。
7日時点の水揚げが1.2トンと、昨年同期(19トン)の1割に満たない北部支所(八峰町)でも、6日に1キロ約5千円で取引されました。
門脇哲也支所長は「1キロ当たり1,500~2千円ぐらいが適正価格。
この値段では若い人が食べなくなる。」と嘆く。
資源量の回復が見通せない中、食品加工業者はハタハタに頼らない経営を模索し始めました。
男鹿海洋物産(男鹿市)では、年末に向けて需要が増えるハタハタずしを受注生産しており、本県産の沖合ハタハタを使って製造してきました。
3年ほど前からは沖合漁が不振のため、他県産なども使ってしのいできたが「それも今年が限界」と担当者は話す。
ブリを使った加工品を開発するなど、ハタハタに頼らない経営にかじを切り始めています。
担当者は「新しい商品で営業をかけているが、ハタハタの売り上げを補えるかどうかは不透明だ。」と話しました。
<以下は白木個人の意見/感想です>
今年も、と言うか、今年は例年に無く、更に低迷が続くようです。
もし、原因が海水温の上昇という地球規模の変化なら、もうこれ以上期待するのは無駄ですね。
もうハタハタは兵庫/鳥取県の名物と諦めましょう。
キロ5,000円とか、8,000円って、誰が食べる、どんな高級料理なんでしょうか。
ハタハタのしょっつる鍋は、かつては冬の庶民の家庭料理だったと昔話になるのでしょうか。
でも、最後にしょっつる鍋を思いっ切り食べて終わりにしたいけど、それも叶わないか (ToT)
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