八峰町とモンベル協定締結へ

八峰町は、アウトドア用品メーカー「モンベル」(本社・大阪市)と「連携と協力に関する包括協定」を結びます。
アウトドア活動の促進などで町の活性化を図る狙い。
4日の町議会全員協議会で町当局が明らかにしました。
20日に大阪市で協定締結式が行われます。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
私も若かりし頃は3,000メートル級の高山を登山していました。
富士山、白山、槍ケ岳、剱岳、奥穂高、前穂高、西穂高〜奥穂高縦走、北岳、など全て単独でテント泊でした。
眼前に聳える岩稜の雄大さ、険しさには何度も感動しました。
しかし、この岩壁の一体どこに人が登れるルートがあるのか!? 嘘だろう!?
さすがにここは勇気ある撤退も有力な選択肢ではないだろうか、と壁を前にしてテントで一泊してても同じことの堂々巡りで全く寝れないことも何度もありました。
こういう時には単独では無く、友人らと登っていれば壁に向かう気持ちも随分と楽なんだろうなと思いました。
でも、最終的には全て独りで登り切りました。
それは私が特別に勇気がある訳では無く、「まずは行けるところまで行ってみよう」の繰り返しだったからでした。
「危なそうだったら、そこから撤退すれば良い!」と思えたからでした。
でも、いざ登山を開始すると、折角ここまで登ったのに、と中々途中で戻れませんでした。

特に危なかったのは、「西穂高〜奥穂高縦走」でした。
普通の山だったら絶対鎖が付いている壁に何も付いてないのです。
「エッ!嘘でしょう!? 落ちたら真っ逆さまじゃん!!」と顔が真っ青になります。
しかも、この区間の岩壁は結構岩が脆く、手で掴むとグラグラして取れそうになるのです。
足場も狭くて谷側に傾斜していて、更にグラグラして落ちそうなのです。

そんな壁を垂直に登り降りしたり、トラバースしたりで、ミスったら滑落して死亡することは確実な本当にアンビリな登山路でした。
しかも、折角登った数百メートルの壁をまた数百メートル降り、また登ることを何回も繰り返して、精神的にも体力的にもとても厳しいコースでした。
尚、私が登った前日に滑落した登山者を救助するヘリコプターが何が原因でか分からなかったのですが、救助中に墜落してしまったのです。
その救助の方が何人もいました。

道標も十分に設置されてなく、一時濃い霧が出た時にはミスコースしてしまい、突端に出てしまいました。
そこはさすがに降りるのは不可能だろうと思ったのですが、ミスコースしたとは思ってないので、行くしかないか、思ったところで、霧の向こうから「おーい。そこは違うぞ! 戻れ!」と叫ぶ声が聞こえてきたのです。
違うぞと言われても、どこが正解なのか、どこまで戻ればいいのか分からなかったので、後続で登って来る人がどう降りるのか見ようと待っていたら、霧が少し薄くなって、後続の登山者がかなり手前のところで飛騨側へ降りて行くのが見えたのです。
あんな手前から飛騨側へ降りるのか!? と思ってそこまで恐る恐る戻ったら、ちゃんと道標がありました。
折角の数少ない道標を見逃していたのです。

それにしても、こちら側からは霧で見えなかったのですが、一体誰が教えてくれたんだろうか。
自分の守護神のご先祖様が見護ってくれていたのだろうか。
本当に助かりました。
その他にも食料問題や携帯バッテリー、電波圏外などいろいろな問題が発生し、いちいち書く訳にはいきませんが、本当に良く生きて帰ってこられたと今でも胸を撫で下ろす登山でした。

モンベルはその頃から知ってる登山用具の国産ブランドでした。
もちろん、その全ての製品で安全性、精度、強度、防寒性能、通気性、扱い易さ、や実体験からフィードバックされた細かな工夫もあって素晴らしい性能であることは十分分かっているのですが、何せ高価なんです。
貧乏人の私には全く手が届きませんでした。(T_T)

そのモンベルと町が連携と協力に関する包括協定を結ぶと聞いて、本当に驚きました。
恐らく、協力内容はモンベル7つのミッションだと思います。

1. 自然環境保全意識の向上
2. 野外活動を通じて子供たちの生きる力を育む
3. 健康寿命の増進
4. 自然災害への対応力
5. エコツーリズムを通じた地域経済活性
6. 一次産業(農林水産業)への支援
7. 高齢者・障害者のバリアフリー実現

どれも町には重要で必要なことです。
また、これからインバウンドを増やして行くことにも少なからず貢献すると思います。
今後の具体的な成果に期待したいと思います。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です