漁の様子をライブ配信、船上から即売 八峰とにかほの漁師

秋田県内の漁師2人が今月から来月にかけ、インターネットで生配信しながら魚介類を売る「ライブコマース」に取り組む。
船上から網を引き上げる様子を中継し、取れた魚を紹介して注文を受ける。
新型コロナウイルス禍で飲食店や宿泊施設での需要が落ち込む中、新たな手法で本県の漁業や海産物の魅力を広め、販路を開拓するのが狙いだ。

ライブコマースを試みるのは、八峰町八森の山本太志(たかし)さん(45歳)とにかほ市金浦の佐藤正勝さん(51歳)。
いずれも沖合底引き網漁船の船長で、数人の乗組員と共にハタハタやマダラ、ヤリイカ、ボタンエビなどを水揚げしている。
今回、ネットを介して魚介類を売る際は、生産者と消費者を結ぶ直販アプリ「ポケットマルシェ」を利用する。
アプリ運営会社のスタッフが2人の漁船に乗り込み、カメラやタブレット端末で漁の様子をライブ配信。
どんな魚が取れたかをリアルタイムで紹介する。
視聴者は質問やコメントをしながら注文することができる。
視聴者が値段を決める企画「疑似せり体験」も用意する予定だという。
注文が確定すると直ちに船上で伝票を印刷し、箱詰め。
帰港してすぐに魚を発送し、新鮮な状態で購入者へ届ける。

県のブランド水産物創出支援事業による補助金50万円を活用し、通信機器などを整備した。

山本さんはかねて「購入者と顔の見える関係でやりとりしたい」との思いを抱き、2016年からアプリに登録。
海上の通信環境が不安定だったため、すぐに実演販売に乗り出すことはできなかったが、ここ数年で通信技術が進歩し、配信形式の売り方ができると判断。
昨年、漁師仲間の佐藤さんと2人でポケットマルシェ側に「秋田で取れる魚をライブコマースで実演販売してみてはどうか」と持ち掛け、実現にこぎ着けた。
山本さんは「『漁業をもっと面白く』を合言葉に漁を続けてきた。

当日何が取れるのか、水揚げ自体があるのか、やってみないと分からない。
そこも含めて視聴者に楽しんでもらいたい」、佐藤さんは「秋田の漁師が何かおもへ(面白い)ことやってるぞ、と知ってもらい、秋田の魚価の底上げを図るきっかけの一つにしたい」と意気込む。

2人のライブコマース「ポケマルライブin日本海」は、山本さんの回が27日午後1~2時(天候により変更の可能性あり)、佐藤さんが3月6日午後1~2時(予備日は3月13日)。
ポケットマルシェのフェイスブックページかツイッター、ユーチューブチャンネルのいずれかにアクセスすると無料で見られる。

秋田魁新報の記事

秋田魁新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
これは革新的なチャレンジですね。
漁業もITを活用すれば活性化できますね。
お客様と漁業者の双方がWin Winの関係を築けるといいですね。
少子化へも是非ITを活用(共用テレワークオフィス建設による転職なき移住)して、革新的なチャレンジをしていただきたいと思います。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です