地方点描:八峰の観光[能代支局]

夕日が日本海に沈む瞬間をとらえようと、大勢の人がカメラを構えていた。
海岸にほど近い八峰町八森の御所の台オートキャンプ場は今月中旬、県内外から訪れた家族連れでにぎわった。

キャンプ場近くに温泉施設・ハタハタ館や海鮮丼を売り出す「地物食堂どはち」、約5キロ北西の国道101号沿いには道の駅はちもりがある。
一帯はアウトドア体験や海産物料理を楽しめるエリアとして根強い人気があるが、一部施設が老朽化したり、冬場の来場者が落ち込んだりと課題を抱える。

町はキャンプ場やハタハタ館などがある御所の台エリアに道の駅の機能を集約し、民間とも連携して誘客を強化する方針。
青森県境に近い立地も生かし、北東北を代表する観光交流拠点づくりを掲げている。

欠かせないのは、飲食や野外活動などのメニューを磨き上げ、名物として売り出す取り組みだ。
道の駅ふたつい(能代市)は2018年の移転オープンを機に飲食や体験のメニューが充実。
今年7月に入館者が500万人を超えた。
近隣にも成功例はある。

世界自然遺産である白神山地への誘客も重要だ。
代表的なスポットの一つである二ツ森に至る町道は、昨年夏の豪雨被害によって通行止めが続き、今年7月の記録的大雨でさらなる被害が確認された。
御所の台エリアを拠点に外国人旅行客を呼び込むためにも、通行の早期再開と観光メニューづくりが急がれる。

町の人口減少が進む中、観光客の呼び込みは地域の活気づくりに重要な役割を果たす。
通年観光の地域づくりに期待が高まる。

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<以下は白木個人の意見/感想です>
2023/8/6に記事「御所の台エリア再構築構想を策定しました」を掲載しました。
この計画書は現状の分析がとても細かくできていると思います。
その個々の問題点への対応策は重要ですが、それだけでは無く、全体のコンセプト/方向性を明確にして統一感を持ってエリア再構築に取り組んでいただきたいと思います。
これは単に町の観光拠点の整備ではありません。
年々少子高齢化していく町の唯一にして最大の復興策でもあるのです。
町の未来を賭けた唯一の希望の光だと思います。

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