月別アーカイブ: 2023年12月

白神山地、世界遺産登録30年に

秋田、青森両県にまたがる白神山地は11日、世界自然遺産に登録されて30年の節目を迎えました。
本県側で唯一、遺産地域を有する藤里町では白神山地世界遺産センター・藤里館で記念の催しがあり、関係者がブナなどの原生的な森が広がり、貴重な生態系が残る自然環境の保全に努めながら、観光資源としての活用で地域振興につなげていくことを誓いました。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
「本県側で唯一、遺産地域を有する藤里町」。残念ながら八峰町は接するだけなんですね。
留山を含めて、もっと町側へ領域を広げられないものでしょうか。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

白神山地世界自然遺産登録30周年記念 第二弾!「留山森の鍋物語」

白神山地世界自然遺産登録30周年を記念して、留山森の鍋物語(とめやまもりのなべものがたり)を開催します。
雪景色が広がる留山で秋田の郷土料理でもある熱々のきりたんぽ鍋を食べて、素敵な時間を過ごしてみませんか。

* 開催日
令和6年2月4日 日曜日 (令和6年1月26日 金曜日 締切)
* 主催:白神30周年イベント実行委員会
* 対象:一般愛好者 ※未圧雪の登山道を3時間程トレッキングします
* 参加料:3,000円(保険料他を含む)
* 携行品:予備食、飲み物、手袋、ニット帽、ネックウォーマー、ゴーグル、スパッツ、雨具、スキーウェア、スノーシュー、ストック等(事務局でスノーシューの貸し出しが出来ますが、数に限りがあるので各自で準備をお願いします。)
* 定員:先着10名
* タイムスケジュール
時間       内容
10時00分: 集合・出発(白瀑神社)
11時30分:留山到着
11時30分~13時30分: 留山散策・昼食(きりたんぽ鍋)
13時30分 :留山出発
15時00分 :到着・解散(白瀑神社)
* 問い合わせ先:産業振興課
電話番号:0185-76-4605
FAX:0185-76-2203

役場の記事

役場のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
森の「鍋」とはとてもユニークですね。
ブナ林の雪山散策と山で温かいきりたんぽ鍋をいただけるのは、実はとても相性の良い贅沢な企画だと思います。
ただ、「定員:先着10名」って少な過ぎないでしょうか。

私は冬山を登ったことは無いのですが、穂高連峰の涸沢(からさわ)カールの紅葉が見たくて10月頃に登ったことがありました。
涸沢カールのテント場にテントを張ったのですが、まだ雪が降る前だったのでそんなに寒くはならないだろうと勝手に決めつけたのです。
シュラフも本格的な冬山用のダウン100%のものは高いので、綿だけど厚手のシュラフを持って行ったのです。
残念ながら、紅葉自体はまだ少し早かったのですが、穂高の吊り尾根等の雄大な景色を堪能できてとても満足でした。

しかし、日が暮れると予想を上回る寒さでした。
寒くなるにつれてどんどん上下の衣類や靴下を着込んでシュラフへ入っても、凍えるような寒さで体の震えが止まらないのです。
一睡もできないどころか、手足は凍傷になるのでは無いかと危惧するほどでした。
いったい何℃だったんだろう。恐らくマイナス数十℃?
涸沢は山頂では無く、麓なのでそれほどの高度では無いのですが、大陸から寒気団が来ることもあるので山は怖いですね。
※ 帰宅して調べたら、涸沢の標高は2,300mもありました。寒い訳だ!!
それくらいの事さえ事前に調べもしない大バカです。m(_ _)m

最後には60リットルのザックへシュラフの足元を突っ込んで、これ以上暖かくする方法が無い状態までにして、ひたすら朝を待つしかありませんでした。
幸い凍死せずに朝を迎えられました。
早速お湯を沸かしてインスタントラーメンを食べ、やっと少し生きた心地になりました。
やはり、寒い冬には鍋などの温かい料理が最高です。
その鍋がきりたんぽ鍋ならこれほどの贅沢はありません。

そこで、山から戻って大枚はたいてダウン100%のシュラフを買ったのでした。
厚手の綿のシュラフは寒さに耐えられないだけでなく、畳んでももの凄く嵩張って貴重なザック内の容量を取ってしまうのです。
メリットは安いだけ。
いくら高くても命には代えらないことを命懸けで学びました。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

沖合ハタハタ漁、低迷続く 水揚げ100キロ→今季は10トンに・・・

季節ハタハタ漁より一足早く盛期を迎える沖合ハタハタ漁の低迷が続いています。
今季は7日までの水揚げが10トンで、過去10年の同時期で最も少ない。
2020年までは100トンを超える水揚げがあったが、その後は不漁が続いています。
ハタハタずしなどを製造する食品加工業者は「来年以降も製造できるか、今のままでは分からない。」と肩を落としています。
6日午後4時過ぎ、にかほ市の金浦漁港に底引き網船が次々と戻ってきました。
船から降ろされるさまざまな魚種の発泡スチロール箱の中に、ハタハタの箱も交じっていました。
このうち「浩栄丸」は、沖合で約90箱分(1箱約3キロ)のハタハタを水揚げしました。
10月から始まった漁でこの日が最も多く取れたというが、同船の今井浩一さん(55歳)は「以前と比べたら全然」と渋い表情を見せました。
にかほ市全体では、8隻の底引き網船が10月ごろからハタハタ漁を開始。
漁獲は4日時点で約3トンにとどまる。

浩栄丸も水揚げは1トン余り。
今井さんは「3,4年前までは1日千箱を水揚げすることもあった。その頃は船の中で選別しきれず、陸に運んでから10人以上で仕分けした。」と振り返ります。

沖合での漁は通常、11月がピーク。
だが今季は12月7日時点での漁獲は10トンにとどまる。
県水産振興センターによると、ハタハタの資源量の減少が最大の要因で、近年の海水温上昇が冷たい水を好むハタハタの稚魚の生存に悪影響を与えている可能性があります。

不漁を受けてハタハタの価格は高騰しています。
県漁業協同組合南部支所(にかほ市)によると、4日の競りでは大サイズで1キロ約8千円を記録しました。
宮崎仁志業務課長は「聞いたことがない高値。まとまって取れる漁場が少なく、漁師たちは狙いにくいようだ。」と話す。
7日時点の水揚げが1.2トンと、昨年同期(19トン)の1割に満たない北部支所(八峰町)でも、6日に1キロ約5千円で取引されました。
門脇哲也支所長は「1キロ当たり1,500~2千円ぐらいが適正価格。
この値段では若い人が食べなくなる。」と嘆く。
資源量の回復が見通せない中、食品加工業者はハタハタに頼らない経営を模索し始めました。
男鹿海洋物産(男鹿市)では、年末に向けて需要が増えるハタハタずしを受注生産しており、本県産の沖合ハタハタを使って製造してきました。
3年ほど前からは沖合漁が不振のため、他県産なども使ってしのいできたが「それも今年が限界」と担当者は話す。
ブリを使った加工品を開発するなど、ハタハタに頼らない経営にかじを切り始めています。
担当者は「新しい商品で営業をかけているが、ハタハタの売り上げを補えるかどうかは不透明だ。」と話しました。

秋田魁新報の記事

秋田魁新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
今年も、と言うか、今年は例年に無く、更に低迷が続くようです。
もし、原因が海水温の上昇という地球規模の変化なら、もうこれ以上期待するのは無駄ですね。
もうハタハタは兵庫/鳥取県の名物と諦めましょう。
キロ5,000円とか、8,000円って、誰が食べる、どんな高級料理なんでしょうか。
ハタハタのしょっつる鍋は、かつては冬の庶民の家庭料理だったと昔話になるのでしょうか。
でも、最後にしょっつる鍋を思いっ切り食べて終わりにしたいけど、それも叶わないか (ToT)

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

核心地域入山在り方協議の場を

秋田県側の白神山地世界遺産地域巡視員会議が4日、八峰町文化交流センター・ファガスで関係者約30人が出席して開かれました。
原則入山禁止となっている本県側の核心地域を巡り、巡視員から「遺産地域への理解を深めるために入山することも必要」として入山の在り方を協議する場を望む意見があり、林野庁東北森林管理局は関係機関と検討するとしました。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
青森県側の「原則届出制で入山可」と秋田県側の「原則入山禁止」の整合性については、これまで毎年議論されてきましたが、残念ながら一向に進展はありませんでした。

白神入山規制見直しを提案 (2022/12/11)

青秋林道では、秋田側は県境まで林道を造ったのに、青森側は反対して造らなかったのです。
互いにこの方針と全く逆転するような現況は一体なんなんだろう。
早く両県歩み寄り、白神山地革新部に対する方針を整合させていただきたいと思います。

青秋林道はなぜ止まったのか

世界遺産白神山地.「青秋林道計画~遺産登録になるまで …

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

八峰町とモンベル協定締結へ

八峰町は、アウトドア用品メーカー「モンベル」(本社・大阪市)と「連携と協力に関する包括協定」を結びます。
アウトドア活動の促進などで町の活性化を図る狙い。
4日の町議会全員協議会で町当局が明らかにしました。
20日に大阪市で協定締結式が行われます。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
私も若かりし頃は3,000メートル級の高山を登山していました。
富士山、白山、槍ケ岳、剱岳、奥穂高、前穂高、西穂高〜奥穂高縦走、北岳、など全て単独でテント泊でした。
眼前に聳える岩稜の雄大さ、険しさには何度も感動しました。
しかし、この岩壁の一体どこに人が登れるルートがあるのか!? 嘘だろう!?
さすがにここは勇気ある撤退も有力な選択肢ではないだろうか、と壁を前にしてテントで一泊してても同じことの堂々巡りで全く寝れないことも何度もありました。
こういう時には単独では無く、友人らと登っていれば壁に向かう気持ちも随分と楽なんだろうなと思いました。
でも、最終的には全て独りで登り切りました。
それは私が特別に勇気がある訳では無く、「まずは行けるところまで行ってみよう」の繰り返しだったからでした。
「危なそうだったら、そこから撤退すれば良い!」と思えたからでした。
でも、いざ登山を開始すると、折角ここまで登ったのに、と中々途中で戻れませんでした。

特に危なかったのは、「西穂高〜奥穂高縦走」でした。
普通の山だったら絶対鎖が付いている壁に何も付いてないのです。
「エッ!嘘でしょう!? 落ちたら真っ逆さまじゃん!!」と顔が真っ青になります。
しかも、この区間の岩壁は結構岩が脆く、手で掴むとグラグラして取れそうになるのです。
足場も狭くて谷側に傾斜していて、更にグラグラして落ちそうなのです。

そんな壁を垂直に登り降りしたり、トラバースしたりで、ミスったら滑落して死亡することは確実な本当にアンビリな登山路でした。
しかも、折角登った数百メートルの壁をまた数百メートル降り、また登ることを何回も繰り返して、精神的にも体力的にもとても厳しいコースでした。
尚、私が登った前日に滑落した登山者を救助するヘリコプターが何が原因でか分からなかったのですが、救助中に墜落してしまったのです。
その救助の方が何人もいました。

道標も十分に設置されてなく、一時濃い霧が出た時にはミスコースしてしまい、突端に出てしまいました。
そこはさすがに降りるのは不可能だろうと思ったのですが、ミスコースしたとは思ってないので、行くしかないか、思ったところで、霧の向こうから「おーい。そこは違うぞ! 戻れ!」と叫ぶ声が聞こえてきたのです。
違うぞと言われても、どこが正解なのか、どこまで戻ればいいのか分からなかったので、後続で登って来る人がどう降りるのか見ようと待っていたら、霧が少し薄くなって、後続の登山者がかなり手前のところで飛騨側へ降りて行くのが見えたのです。
あんな手前から飛騨側へ降りるのか!? と思ってそこまで恐る恐る戻ったら、ちゃんと道標がありました。
折角の数少ない道標を見逃していたのです。

それにしても、こちら側からは霧で見えなかったのですが、一体誰が教えてくれたんだろうか。
自分の守護神のご先祖様が見護ってくれていたのだろうか。
本当に助かりました。
その他にも食料問題や携帯バッテリー、電波圏外などいろいろな問題が発生し、いちいち書く訳にはいきませんが、本当に良く生きて帰ってこられたと今でも胸を撫で下ろす登山でした。

モンベルはその頃から知ってる登山用具の国産ブランドでした。
もちろん、その全ての製品で安全性、精度、強度、防寒性能、通気性、扱い易さ、や実体験からフィードバックされた細かな工夫もあって素晴らしい性能であることは十分分かっているのですが、何せ高価なんです。
貧乏人の私には全く手が届きませんでした。(T_T)

そのモンベルと町が連携と協力に関する包括協定を結ぶと聞いて、本当に驚きました。
恐らく、協力内容はモンベル7つのミッションだと思います。

1. 自然環境保全意識の向上
2. 野外活動を通じて子供たちの生きる力を育む
3. 健康寿命の増進
4. 自然災害への対応力
5. エコツーリズムを通じた地域経済活性
6. 一次産業(農林水産業)への支援
7. 高齢者・障害者のバリアフリー実現

どれも町には重要で必要なことです。
また、これからインバウンドを増やして行くことにも少なからず貢献すると思います。
今後の具体的な成果に期待したいと思います。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

「八峰の花火」継続へ実行委

八峰町の雄島花火大会が37年目の8月で終了したのを受け、町の夏の風物詩を絶やしたくないと白神八峰商工会青年部(小野秀太部長)が中心になり、新たな花火大会を開催することになりました。
先月30日夜に同町八森のファガスで「八峰町花火実行委員会」設立総会が開かれ、初回の開催日を来年8月10日、打ち上げ場所を雄島に決めました。
実行委委員長に小野部長(36歳)が就任しました。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
まずは、開催継続決定! おめでとうざいます。\(^o^)/
これから具体的な細かい問題を詰めていかなければならないと思いますが、まずは受け皿が決まり、場所、開催日まで決まって安心しました。
「町の未来を背負って立つ子供らに喜んでもらいたい、我が郷土を誇りに思ってもらいたい!」この開催主旨が来年以降も実現できて本当に良かったと思います。

第37回雄島花火大会THEFINAL動画

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

アニメーターの後藤さん講演

NPO法人能代観光協会主催の講演会が25日、能代市文化会館中ホールで開かれ、八峰町出身で能代工高卒のアニメーター・後藤隆幸さん=東京都八王子市=が仕事内容などを紹介したほか、来場者がワークショップを通してアニメーション制作の一端に触れました。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
「八峰町出身で能代工高卒のアニメーター・後藤隆幸さん」!
是非我が町、あなたのふるさとの町でもお願いしたいですね。
現代のアニメーターは全てパソコンとサーバーをインターネットを介してオンラインで作業しているので、転職なき移住の対象に取り込めるのではないでしょうか。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。

※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。

八峰中生が介護ロボ操作体験

八峰町八峰中(八代英樹校長)で22日、介護ロボット操作体験学習会が開かれました。
2年生が介護ロボットを導入している事業所の事例発表を聞いたほか、電動車椅子の操作などを体験し、介護現場の現状や仕事内容に理解を深めました。
介護労働安定センター(秋田市)が県の委託を受けて実施している介護の仕事の魅力発見事業を活用。
能代山本では今年度、能代市東雲中、能代東中、能代科学技術高で行われ、八峰中が4校目。
2年生37人の総合的な学習の時間に開きました。

北羽新報の記事

北羽新報のトップページ

<以下は白木個人の意見/感想です>
介護におけるロボットの定義とは、どんなものなんだろうか。
自分の話で毎度恐縮ですが、私は50年近く前の大学時代の卒論で自動制御学科の「二足歩行ロボット」の研究室に在籍していました。
目的は、ロボットに人間の歩行をさせることでした。

当時おもちゃの二足歩行ロボットは昔からありました。
それは広い足裏の中にロボット全体の重心が常に入っているので、片足になっても決して倒れない安定した歩行ができていました。
これを静的歩行と言います。

しかし、人間の実際の歩行を見てみると、片足を進行方向に振り上げた時に、身体全体の重心は着地している方の足裏から外れて身体が進行方向に倒れ込むのです。
その倒れ込む不安定な力を利用して前に進むのです。
これを動的歩行と言います。
これはとても凄いことなのです。

普通、機械は常に安定領域に入るように制御しており、不安定領域を制御することは不可能なのです。
しかし、人間はこの不安定を制御するというとても難しいことを、いとも簡単に日々何回も何回も続けているのです。

当時はマイコンが初めて世に出始めた頃で、8ビットCPUに01のトグルスイッチ8個でパチパチとマシン語プログラムを入力していました。(^^;
全体の動きの制御は油圧制御で、人間と同数の関節/自由度をセンサーでフィードバック制御していました。

研究当初は身体の各関節に角度センサーを付けて歩かせ、その通りに制御すればロボットで歩きを再現できると思ったのです。
でも、ダメでした。
原因は床面の微妙なアンジュレーションと、接地するロボットの足裏面の角度との間に微妙な差異が生じてしまい、バランスを崩して倒れてしまうのです。

そこで、気付きました。
接地する時の足の各関節の角度は積極制御しているのでは無く、接地面のアンジュレーションに合わせているのだと。
つまり、不安定領域は受動制御していることに気付いたのです。

この不安定領域の受動制御目的でフリー回路というものを新たに開発して、片足着地時は各関節角度は受動制御とし、そこからは積極制御に切り替えるということを繰り返しました。
詳しく書くと数百ページなるのでこの辺で辞めますが、結果は残念ながら自立歩行には至りませんでした。
卒論の1年間だけではとても無理で、腰の捩れ制御だけでも最低2年間は欲しいと思いました。

因みに、ロボットの骨格から、頭脳(マイコン回路/プログラム)、油圧アクチエーター、油圧制御回路、各種センサーなどオイルポンプ以外は全て自分達で旋盤、フライス盤、溶接で設計・製作していました。
ロボットの背丈は2mちょうどでした。

当時、アイザック・アシモフのロボット三原則には次のように書かれていました。

第一条)ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a humanbeing to come to harm.)

第二条)ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)

第三条)ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)

つまり、ロボットと言う言葉はアトムのような人間型ロボットを感じさせてくれるロマンがあるものにこそ付けられるべき名前だと思うのです。
果たして、介護ロボットとは。

皆様も投稿記事への感想やご意見など何でもご自由にコメントし、コミュニケーションしませんか。
※ この画面を下ヘスクロールするとコメント欄が表れます。
この投稿記事に対して誰でもが何人でも自由にご自分の考えや思ったことをコメントできます。
また、そのコメントに対して誰でもが何人でも自由に返信コメントができます。
投稿記事をテーマにしてコミュニケーションしましょう。